仕事と恋人【クザン】 (ページ1)

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Ｎｏ．1 ページ1

クザンside

夜

仕事は本来終わりの時間だが、昼に寝ていたら終わらなくなった

ク「手伝ってくれ」

丁度、部屋に入ってきた補佐兼恋人のAちゃんに頼む

貴「嫌です
私は今日の仕事はもう終えたんです」

ク「そこを何とか」

貴「自業自得です」

なんとも辛辣だ

やるしかねぇか…………

大嫌いな書類を前に、溜息を一つついて向き合った

貴「私は仕事を終えました」

ク「ん？

あぁ、お疲れ様」

か「………………………」

ク「？

どうした？」

Aちゃんは何も言わずに俺に近づいてくる

そして、俺の膝の上に向かい合うように座った

ク「どうしたの、さっきから」

貴「私は今はクザンさんの補佐官ではありません

今はクザンさんの恋人の私です

だから、」

するり、とAちゃんは俺に抱きつく

貴「私は恋人に甘えてもいい権利があります」

なんだそれ

ク「可愛すぎて死にそう」

ペンを置き、抱きしめ返そうとすると腕を叩かれた

貴「クザンさんは今、大将のクザンさんです

私の恋人のクザンさんじゃありません

私に触っちゃダメです」

ク「え

生殺し？」

貴「早く仕事終わらせなかったクザンさんが悪いです」

そうだけども

貴「早く仕事してください」

ク「あぁ……わかった…………」

数時間前の俺よ

恨むぞ