片割れ、ヒーローを目指す【ヒロアカ×原神】 (ページ6)

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救いの手を求めるならばページ6

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『助けに来たよ。大丈夫？』

「う、ｯん…！！…ぁ、後ろッ！！！！！ロボ、っ」

『 …ッコンクリートが退かせ…ないっ！！』

「わ、私を置いて行って…もういいよ、来てくれた…だけで嬉しか、」

『命を軽視する事を言わないで。私が貴女を助けるからｯ！』

私が向かってくる0Pロボットの前に立つ。これ以上前に行かせる訳には行かない、と片手剣を持って。

もしコイツ(0Pロボット)を抑えられなかったら、なんて考えるな。人一人の救いの手を呆気なく千切るほど、私は諦めなんかしない。もう二度と、お兄ちゃんの手を離さないようにする為にも。

ロボットの凸凹した部分を踏み台にして兎のように巧みに登って行く。こんな風に”戦った既視感”を少し感じつつも、足の関節に近寄れば大きく剣を振りかぶり動けないようにしようとした。

しかし切れる前にロボットが私を掴んでマンションへと強く投げ捨てた。だけどこんな気持ちで敗れる訳にも行かなく、すぐさま立ち上がっては再度ロボットに向かって走る。

「もう、いいよ…このままじゃ貴方が入試に、」

『 …ふ、ぅ…だい、じょうぶだから』

女の子に背を向けて次のロボットの攻撃を構えて待つ。しかし不運な事にも先程マンションに全身を打ち付けたからか、その痛みが時差にやって来ては脳震盪を少し起こしていた。フラ、フラと蹌踉めきながらもロボットの大きな手らしき部分が近付いて──────

「終了！！！！！！！！！！！」

その合図で止まると思った0Pロボットの手は体勢を崩したのか、止まる事なく此方に”傾いて”くる。危ない、と危機感を感じては無意識に、呼ばないと決めていた名を思わず小さな、か細い声で呼んでしまった

───────────『しょ、う… 』

遂に限界が達したのか、私はそこで意識を失った。

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「実技総合でました」

「救助P0で二位とはなあ！！」

「対照的に敵P0で八位、アレに立ち向かったのは過去にもいたけど… ｣

「そして問題の無個性者、か」

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結果

筆記三位敵P21 救助P74

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