相談 ページ6
突然の告白に、俺は暫くの間フリーズしていた。
ていうかそんなイケメンな顔で告白をしないで貰いたい、女の子だったらいちころだよ。
だが俺は男。
あくまで腐男子。
そう言い聞かせ頭をフル回転させれば俺はへらりと笑った。
「冗談きついってば、第一俺、男だぜ??」
こう言えば相手も頭が冷えて一時の迷いだと気づく筈、とか思ったが意味なかった。
「冗談だと思うのか?」
俺はもう笑うしかなかった。
いや、笑えてすらいなかっただろう。
兎に角この状況がキツくて、辛くて、俺は相手の手を振り払い家へ逃げていった。
明日絶対気まずい。
次の日のことだった。
珀はどうやら休みらしく、俺は少し安心した。
風邪？ もしかして昨日の告白も風邪引いてて、俺と有澤君を見間違えたとか??
いやでも、『氷』って言われたし。
そんなことを考えていれば昨日の告白を思い出してしまった。
ここ数日で珀と色んなことがありすぎた。
と、頭を抱えていると
「おい、何で珀、休んだんや」
と、有澤君が話しかけてきた。
珍しい、向こうから話しかけてきてくれるだなんて、と感激しながら首を横にふった。
「御前、何かしたんやないやろな」
と言い、此方を睨んできた。
俺は何もしてないし、むしろされたって言うか何て言うか、と、心の中で言い訳する。
「よ、よかったら御見舞いとか行ってあげればいいんじゃないかな? 有澤君が行ったら喜ぶよ。」
「お、御前に言われんでも行くわ阿呆！」
少しだけ頬を染め、顔を背けた彼を見れば、俺は一瞬にやけた。
もういきなりやめてくれ、何だよもう！！ 尊い。
手を合わせて拝みたくなったがなんとか堪えた。
有澤君はもう聞く気がなくなったらしく自分の席へと戻っていった。
「氷君、珀君と何かあったの?」
ほんわかした声で後ろのせきの秋君が話しかけてきた。
こういう時の彼は何だか知らないが察知能力とでも言うのだろうか
「何でもないよ」
と笑って言うも、少し悩んでから折角なのでちょっと、というか大分濁して相談をしてみた。
「あのさ、もし、親友に告白されたら、どうする?」
ちなみに、男だよ、と付け足せば、秋君は唸った後に
「僕は、そういう気持ちは素敵だと思ってる。それに親友なら大好きってことだから、僕ならその子の気持ちを大事にしたいかな」
何時もふわふわしている秋君がこの時は格好よく見えた。
次の日、珀が学校にきた。
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りんご(プロフ) - 誤字ごめんなさいw (2019年10月28日 20時) (
レス) id: 92785b223f (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 腐男子視点の小説はあまり見ない方でしたが、少しもどかしい感じも含めて、とても面白がったし、いいお話だなと思いました！これからも頑張ってください！！ (2019年10月28日 20時) (レス) id: 92785b223f (このIDを非表示/違反報告)
群青色の五月雨(プロフ) - 薄氷さん» コメント二度もありがとうございます！！ やっと完結しました。ここまで見てくださりありがとうございました。誉めてもらえて嬉しい限りです。薄氷さんも小説頑張ってください！応援してます。 (2018年1月5日 16時) (レス) id: 227c123589 (このIDを非表示/違反報告)
薄氷(プロフ) - 完結おめでとうございます！！最後の最後まで面白くて、萌えが凄くて、素晴らしかったです、語彙力がなくてすみません。絵も楽しみにしています、完結、お疲れ様でした。 (2017年12月23日 14時) (レス) id: 6feeadb499 (このIDを非表示/違反報告)
群青色の五月雨(プロフ) - 真城双葉さん» 読みにくい小説ですが、読んでいただけらなら嬉しいです。コメントありがとうございました。 (2017年12月10日 2時) (レス) id: 227c123589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：群青色の五月雨 | 作成日時：2017年5月28日 15時
