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「……今日はね、ここの道場に入りたいって言いに来たの」
そう眉を下げたAに、目を見開いた。
あの時の言葉は、本心だったのか。
「…今は必要の無い事だったって、思いたくなかったのかもしれない。…前世で私が振るってきた剣は、…皆と一緒に平和を掴んだ、……あなたが教えてくれた、大切な力だったから」
…あぁ、A。
君は今でも、…強くて、真っ直ぐで、…かっこいいな…
そんな君だから、俺はずっと、愛しくてたまらないんだ。
「…っそれでね！槇寿郎さんに、入門させてってお願いしたんだけど、…杏寿郎に会わないようにするって言ったら、いらない気遣いするな、お前らしくないって言われちゃって！」
「父上が…、」
「たった3年、上手くやれないのかって……そう言われて、なんか、吹っ切れたっていうか」
ばっと顔を上げた。
その目にはもう、迷いはなく。
言葉通り、吹っ切れたように真っ直ぐ杏寿郎を見つめた。
「割り切りたいって言い出したのは私なのに、…それが出来てなかったのは、自分のほうだった。…学校ではちゃんと3年間、上手くやるから、……だから、それ以外の時間は…出来るだけ、一緒にいたっ…！」
言い終えるより先に、強く抱きしめられた。
「話が長い！！」
「！？ひどっ…！」
「やっと認めたか！待ちくたびれたぞ！」
嬉しそうに笑った杏寿郎に、何も言えなくなる。
…そうだ、杏寿郎はずっと待っていてくれたんだ。
再会してからも、気持ちの整理がついてないばかりに随分と待たせてしまった。
「…ごめんね、」
「俺は20年待った！正直これ以上は待てない！待つつもりもない！無理だ！！」
「…赤ちゃんの頃はノーカウントでしょ」
「細かいな！！」
ふふ、と胸の中で笑うA。
そう、待ったんだ。君をこうして抱きしめる事が出来る日を。
「教師と生徒としての3年はちゃんと守る」
「…うん」
「だがそれ以外では、妻として接していいと約束したはずだ！！」
「いや約束した覚えはないけど」
「よもや！？」
「杏寿郎が勝手にそうしたいって言っただけでしょ」
慌てて身体を離した杏寿郎に、小さく吹き出す。
笑い事ではないぞ！と不貞腐れた仕草に、懐かしさを感じる。
こんな所も、大好きだった。
ちゅ、と、触れるだけのキスをする。
「まずは恋人として、…いっぱい愛して」
「……すまない、A」
「？ひゃっ……ちょ、杏寿郎！？」
「今のは、君が悪い」
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ユリア(プロフ) - さやさん» こんばんは！こちらにも来て下さりありがとうございますっ(*´ω`*) そんなふうに言ってもらえて嬉しい限りです…(*^^*) (2021年4月11日 3時) (
レス) id: 20317e0f29 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 大好きなシリーズの続編が読めて幸せです!!そして、ユリア様の文も好きなのですが※のあとのユリア様の一言コメントが可愛らしくて堪らなく好きです(^o^) (2021年4月11日 2時) (レス) id: d03059f13e (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - manappleさん» そんな…嬉しいです！(;_;) 今回は甘えん坊兄上をお届けしました！笑 週末暴走兄上！わっしょーい！ (2021年1月18日 23時) (レス) id: 20317e0f29 (このIDを非表示/違反報告)
manapple(プロフ) - 続編嬉しい！終わらないの嬉しい！！もはやユリアさんの煉獄さんなしには生きていけないです(´∀｀)日々きゅんをありがとうございます！週末最高！わっしょーい！ (2021年1月18日 22時) (レス) id: 6c2aa07252 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - 鈴猫さん» ﾑﾌﾌ( ´∀｀) 気に入ってもらえてよかったです( ´∀｀) ギュンギュンしちゃいましたか…(ﾟ∀ﾟ) 駄々っ子兄上でした笑 (2021年1月18日 20時) (レス) id: 20317e0f29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユリア
| 作成日時：2020年12月30日 16時
