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…駄目だ。
伝えたいことが、多すぎる。
腕を組んで唸ること、1時間。
いけない、授業が始まってしまうではないか…!!
「むぅ…!致し方ない!!送信!!」
「やっとかよ。約束取り付けたか?」
「うむ!とりあえず抱きしめてキスがしたいと送った!!」
「終わったなお前」
「よもや!?」
手を振りながら職員室を出る宇髄。何故だ!?
…やはり直球すぎただろうか。
また、困らせてしまっただろうか。
…何故俺はこうなんだ。
小さく息を吐いたと同時に、ポケットが振動した。
「……はは、」
緩む口元を、慌てて手で覆う。
…これは、年甲斐もなく、舞い上がってしまう。
仕事を早く、終わらせねばならんな!!
「…愛しいAの為だ!!」
遅めの登校をした伊之助と一緒に、教室へ戻る。
2人で怒られれば怖くない!うん!
「初日から問題を起こすのは感心しない」
「本当にごめんなさい」
「腹減った…飯はまだかよ」
「伊之助っ」
人選ミスっ…!
トボトボと席に戻ると、炭治郎と善逸が慰めに来てくれた。優しい。
「今から実力テストか……」
「私なんか試験受けてもうテストよ。2回猛勉強。ひどいよね」
「中高一貫と言っても、俺たちも試験あったんだよ」
「そなの?」
全員がエスカレーターで上がれるわけではないのか…
炭治郎も善逸も頭良さそう。
かくいう私も、結構勉強はできるほうだ。えへん。
「煉獄先生の授業が受けれるのは、テストが終わってからだね」
「そうだね…頑張ろう!」
「俺たちなら出来る!!」
おー!と3人拳を掲げる。
…横で、伊之助はまた何か食べてる。
テスト、頑張ろう。
終わったら杏寿郎に会えるんだ。
岩瀬A、受験以来の心を燃やします!!
『終わったら、社会科準備室に来てほしい』
そのメッセージを確認したのは、無事テストを終えた後だった。
帰りの挨拶を済ませ、炭治郎達に別れを告げてその場所へと向かう。
そういえば、2年と3年のクラスにも、鬼殺隊の皆がいると言っていた。
…しのぶちゃんに会いたいな。
明日ちょっと、覗いてみようかな。
「社会科準備室…ここか、」
中に、居るのかな…
緊張しながらも、ゆっくりとドアを叩く。
聞こえた声に、どくりと胸が鳴った。
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ユリア(プロフ) - さやさん» こんばんは!こちらにも来て下さりありがとうございますっ(*´ω`*) そんなふうに言ってもらえて嬉しい限りです…(*^^*) (2021年4月11日 3時) (レス) id: 20317e0f29 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 大好きなシリーズの続編が読めて幸せです!!そして、ユリア様の文も好きなのですが※のあとのユリア様の一言コメントが可愛らしくて堪らなく好きです(^o^) (2021年4月11日 2時) (レス) id: d03059f13e (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - manappleさん» そんな…嬉しいです!(;_;) 今回は甘えん坊兄上をお届けしました!笑 週末暴走兄上!わっしょーい! (2021年1月18日 23時) (レス) id: 20317e0f29 (このIDを非表示/違反報告)
manapple(プロフ) - 続編嬉しい!終わらないの嬉しい!!もはやユリアさんの煉獄さんなしには生きていけないです(´∀`)日々きゅんをありがとうございます!週末最高!わっしょーい! (2021年1月18日 22時) (レス) id: 6c2aa07252 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - 鈴猫さん» ムフフ( ´∀`) 気に入ってもらえてよかったです( ´∀`) ギュンギュンしちゃいましたか…(゚∀゚) 駄々っ子兄上でした笑 (2021年1月18日 20時) (レス) id: 20317e0f29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユリア | 作成日時:2020年12月30日 16時