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「へーよかったなー」

「せめてもう少し感情込めてくれません?」

「お前らの色恋話はもう腹一杯だっつの」

「その節は本当にお世話になりました」

「おう。派手に感謝しやがれ」





今でも、夢なのではと思う。


まだ血鬼術が抜けきれていないのか、とか、
なかなか受け入れられない。


だって、

杏寿郎さんが、私を、好きだと言った。


憧れで、目標で、

ずっと想い続けて、

絶対に、叶うはずないと思っていた想い。



言って欲しいと望まれるがまま、
ありのままをぶつけてしまったあの日。

全てを吐き出した私を、杏寿郎さんは優しく抱きしめて、
幸せだと、呟いた。

嬉しくて、
恥ずかしくて、

幸せなのは、私のほうだと、そう伝えたかったけれど、

ただ、抱きしめ返すことしかできなかった。





「あれから会えてないんだって?」

「しばらく忙しいみたいです。…あの日も、無理して時間作って来て下さったみたいで」

「…俺の前でその顔やめろ」

「え、どんな顔してます?」

「あーこんなに愛してもらえて私って幸せ者♡って顔」

「うわー…」

「お前が引いてんなよ」





いや、ほんと、
そんな顔してたなら本当に申し訳ない限りです。



落ち着いたらまたすぐ会いに来ると、
そう言い残して杏寿郎さんは行ってしまった。

気の利いた言葉ひとつ言えなかった。


もう少し傍にいてほしい、

もう少し声を聞きたい、

そんな感情ばかりが浮かんできて、底なしの欲深さに嫌気がさした。


気付かれたくなくて、結局何も言えずに見送ってしまった。





「…ま、上手くいってよかったわ」

「!……宇髄さん…!」

「その顔やめろ」





だって、感謝してもしきれないです。


宇隨さんがいなければ、

私は杏寿郎さんに想いを伝えることも、
それを実らせることもなかった。





「ありがとう宇隨さん大好きです…」

「へいへいありがとよ」

「いつもお見舞いに来てくれるのもすごく嬉しいですありがとうございます…」

「…おう」

「話聞いてくれるのもなんやかんや助言くれたりするのもいつも嬉しいなって思ってます…」

「……そうかよ」

「ほんとお兄ちゃんいたらこんな感じかなって」

「もう寝ろ!!」

「へぶっ」





照れてるな、音柱よ。






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まゆ - 無理のないように頑張って下さい!ユリアさんのファンになりました٩(๑>∀<๑)۶ (2月4日 9時) (レス) @page19 id: 311499c733 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - まゆさん» うわーーんコメントありがとうございます( ; ; )ドキドキ!嬉しいです!頑張ります(*´˘`*)♡ (2月3日 22時) (レス) id: bb66615edf (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - とても素敵なお話です!読んでいるとすごくドキドキしました♡続きが気になります!更新を楽しみにしてます⸜( •⌄• )⸝ (2月3日 15時) (レス) @page16 id: 311499c733 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - にこさん» ( ᴗ͈ ᴗ͈)” 勢いのまま完結まで書き切りたいと思います(*˙˘˙*) (1月23日 1時) (レス) id: bb66615edf (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - さやさん» (*´˘`*)♡ (1月23日 1時) (レス) id: bb66615edf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユリア | 作成日時:2024年1月21日 14時

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