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「今日は久しぶりに、師範に弟子入りした日のことを思い出していました」

「……」

「強くならなければと心に決めて、水柱邸の門を叩いたあの日……三日三晩土下座し続けた私に、師範は目をくれることもなく長期任務に出かけましたね」

「……」

「帰ってきて、門の前で行き倒れている私に、ようやく声をかけてくれた……死んだか。…今でも鮮明に覚えています。嬉しかったなぁ」

「…お前は変わらないな」

「!!!師範っ…!」





喋ってくれた!!嬉しい!!

心底気持ち悪い物を見るような目で見られているけど、
そんなのは気にしない。

鮭大根作戦が効いたのか。よかった。



こうして食事を共に出来るようになったのも、師範の継子になって半年経った頃か…

ずっと話しかけられるのも煩わしいだろうし、
食事だけでも静かにとって頂こうと遠慮していた私に、たった一言、


「…お前が煩いのはもう分かっている」


=私が居ないと寂しい。あぁ、師範可愛い。





「そういえば、宇髄さんが訪ねてきてました。師範に用があるようでしたが、内容は教えてくれませんでした」

「……少し前に文を受け取った」

「そうでしたか!ではここへは暇潰しに来られただけなんですね」

「……宇髄とは随分仲がいいようだな」

「!!…師範が私に興味を……!?いやこれは嫉妬…!?」

「……本当に、お前は変わらないな」





そんな目で見られても構わない。


口ではそう言いつつも、師範の顔がほんの少し穏やかになっているのを、私は見逃さない。


誰かと一緒に食べるご飯は、美味しいですよね。




継子にしてくれるまで何があっても帰らなかった私に、
ほぼ折れるような形で受け入れてくれた師範だけど、

今は継子として認めてくれていると思う。


時間があれば稽古をつけてくれ、

任務に出る際は、身を案じてもくれる。


当初より、話もしてくれるようになった。嬉しい。





「今の私があるのは、師範のおかげです。…本当に、感謝しています」

「……お前はよくやっている」

「…っ……し、はん…っ」

「……その顔で近付くな」





私の師範は、

無愛想で辛辣で、それでいて可愛い。







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まゆ - 無理のないように頑張って下さい!ユリアさんのファンになりました٩(๑>∀<๑)۶ (2月4日 9時) (レス) @page19 id: 311499c733 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - まゆさん» うわーーんコメントありがとうございます( ; ; )ドキドキ!嬉しいです!頑張ります(*´˘`*)♡ (2月3日 22時) (レス) id: bb66615edf (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - とても素敵なお話です!読んでいるとすごくドキドキしました♡続きが気になります!更新を楽しみにしてます⸜( •⌄• )⸝ (2月3日 15時) (レス) @page16 id: 311499c733 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - にこさん» ( ᴗ͈ ᴗ͈)” 勢いのまま完結まで書き切りたいと思います(*˙˘˙*) (1月23日 1時) (レス) id: bb66615edf (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - さやさん» (*´˘`*)♡ (1月23日 1時) (レス) id: bb66615edf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユリア | 作成日時:2024年1月21日 14時

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