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突然の浮遊感。
そしてこれは。
所謂、お姫様抱っこ。
「…せ、せんせ…?」
「もっと掴まっていーよ?」
「う、浮いてるよ…っ!?」
「だってA、逃げそうだったし」
だからって。
下には高専が見える。
突然の上空、
そして五条先生からのお姫様抱っこ。
情報量に頭が追いつかない。
とりあえず、
怖い!!
「こっ怖いよ先生っ!!おろしてっ…!」
「返事聞かせてくれたらね」
「へんじっ…返事??」
「そ。僕と付き合って」
冗談じゃ、ないの?
ドキドキしながらも、
私は首を横に振った。
ごめんね、先生。
どうしても、
本気で言ってるとは思えないんだ。
「んー…あ、そっか」
「ひゃっ…!せ、せんせっ手離さないでっっ」
「Aは僕の顔が好きなんだったね」
そう言って。
先生はゆっくりと、目隠しを下ろした。
先生にしがみつく格好になっていた私は、
思わず顔を、上げてしまった。
あぁ……だめ、
お願い、こっち見ないで、
「…好きだよ、A。僕の彼女になって?」
「……ひゃ、ひゃい…っ」
こんなの
断れる人、いるんですか?
噛みながらも、やっと声になったそれに
五条先生は満足そうに笑って。
気付けば、
キス、されていた。
「……ぇ、」
「あ、ごめん。可愛くてつい」
「…え、あ……え??」
自分でも、
顔が真っ赤になっているのが分かる。
突然キスされて、混乱状態の私に、
先生はまた笑って、
ほんと、可愛い。なんて。
そしてまた一つ、
私のおでこに口付けた。
「今は僕の顔だけが好きなのかもしれないけど、これからは彼氏としてもっと僕のこと知っていってね」
「……は、い…」
「上のことなら大丈夫。僕最強だし?誰にも手は出させないよ」
「……はい…、」
「ごめんね、どうしてもAが欲しいんだ」
もう、無理だよ先生。
これ以上、私の心臓も頭も、
耐えられないよ。
「今からこの顔はAだけのものだよ?」
私は今日死ぬのかもしれない。
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調剤事務員(プロフ) - 結局,完結されないまま終わるのですね。 (2022年2月16日 10時) (携帯から) (レス) id: 998ae028aa (このIDを非表示/違反報告)
manapple(プロフ) - お疲れさまです(^o^)いつまででも待ってますよ☆ユリア様のペースで頑張って下さいね! (2021年5月10日 15時) (レス) id: 6c2aa07252 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - manappleさん» 夏油先生にしちゃいました!笑 頼れる兄貴分はお話書く上でもとても助かります笑 (2021年4月12日 18時) (レス) id: 20317e0f29 (このIDを非表示/違反報告)
manapple(プロフ) - 夏油さんだー!(´∀`)ユリア様ありがとうございます!宇髄さん然り頼れる兄貴分が好きなんですw (2021年4月11日 16時) (レス) id: 6c2aa07252 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - tomiyさん» ありがとうございますー!!嬉しいです。゚(゚´ω`゚)゚。 それはもうラブラブな時間をお届けしようと思います! (2021年4月11日 10時) (レス) id: 20317e0f29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユリア | 作成日時:2021年4月3日 7時