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二人で、手を繋いで寮まで歩いた。
途中、夏油先生に会った。
やっと俺のもんになった!と、
繋いだ手を嬉しそうに見せた先生に、
夏油先生は、驚いたように目を開いた。
そして、
嬉しそうに、笑った。
「とうとう君の本心を見抜かれてしまったんだね」
「は?本心?」
「下品で俺様でロリコン」
「よっしゃ傑、表出ろ」
「おや、寂しがりかい?一人で行きなよ」
「ちょっと先生落ち着いてっ」
「Aは俺の味方だろ!?な!?」
「もちろん味方ですけど、でも夏油先生の言ってること全部当たってるから複雑ですっ」
「あーあーあー覚えてろよ、この後立てなくなるまで抱き潰すからな」
「A、逃げた方がいいんじゃない?」
「え、え、?その顔に抱かれる?待ってムリしぬ」
「あー…満更でもなさそうだね」
お幸せに、と
ヒラヒラと手を振って姿を消した夏油先生。
抱き潰す、なんて爆弾発言を引き出しておいて。
ちょっと待ってよ。
動かなくなった先生を、チラリと見上げる。
夕日に映える銀髪がサラサラと揺れて、
思わず息を飲んだ。
どうやったらこんな美しい人間が誕生するの?
「…ごめん、抱き潰すとか言って」
「……いえ」
「潰しはしないから安心して」
「否定するのそこだけですか」
ったく、傑のやつ……
なんて、先生は言ってるけど。
初めて見る先生達の掛け合いは、不思議なくらい自然で。
まるで、本当に、仲のいい友達みたいで。
夏油先生の嬉しそうな顔、
先生は、気付いてた?
「A、せっかく恋人同士になれたんだからさ、俺の事は悟♡って呼んでもいいんだよ?」
「無理無理無理刺激強すぎ恋人同士っていうワードも無理」
「いや無理って言い過ぎでしょ」
「こんな顔面最強な先生がこっ…いびと……」
「そ、俺はAだけのモノ、だろ?」
「急に素の先生出してくるのもヤメテッ」
「注文多すぎーー」
面白がってる。
意地悪な先生。
……でも、
……嬉しそうに笑う先生の顔が、
無理。好き。
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調剤事務員(プロフ) - 結局,完結されないまま終わるのですね。 (2022年2月16日 10時) (携帯から) (レス) id: 998ae028aa (このIDを非表示/違反報告)
manapple(プロフ) - お疲れさまです(^o^)いつまででも待ってますよ☆ユリア様のペースで頑張って下さいね! (2021年5月10日 15時) (レス) id: 6c2aa07252 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - manappleさん» 夏油先生にしちゃいました!笑 頼れる兄貴分はお話書く上でもとても助かります笑 (2021年4月12日 18時) (レス) id: 20317e0f29 (このIDを非表示/違反報告)
manapple(プロフ) - 夏油さんだー!(´∀`)ユリア様ありがとうございます!宇髄さん然り頼れる兄貴分が好きなんですw (2021年4月11日 16時) (レス) id: 6c2aa07252 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - tomiyさん» ありがとうございますー!!嬉しいです。゚(゚´ω`゚)゚。 それはもうラブラブな時間をお届けしようと思います! (2021年4月11日 10時) (レス) id: 20317e0f29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユリア | 作成日時:2021年4月3日 7時