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『約束は15時だが、少し早く向かってもいいだろうか？早く君に会いたい』
送ったメッセージに、返信が来ることはなく。
宇髄から、昼前には学園を出たはずだという連絡を受けた俺は、
嫌な予感に思わず舌打ちをした。
これは俺のミスだ。
やはり、俺も共に来て終わるまで待っているべきだった。
「……宇髄！度々すまない！」
『どうしたよ？Aちゃんに連絡ついたか？』
「いや、電話も繋がらない。だがおそらく、学園内にいるはずだ」
『…どういうことだ、派手に説明しろ』
宇髄に電話をかけ、説明をしながら俺は車に乗り込む。
学園内を先に探しておくという宇髄の言葉に甘え、
スマホを助手席に放り投げた。
迂闊だった。
よもや皆がいる学園内で、堂々と行動は起こすまいと考えていたのだが…
いや、
それならばそもそも、怯える相手に無理に迫ったりなどしないはず。
ハンドルを握る手に力が入り、
ギリッと軋む音がした。
冨岡に違和感を唱えられてから、
俺は気付かれないようにAの周囲に注意を払っていた。
表立っておかしな事は無かったが、
Aを監視するような視線に気がついた。
怯えている、と言っていたのはおそらくその視線の正体が原因だろう。
すぐにでも止めるべきかと考えたが、
実習期間の終わりはすぐだ。一生懸命に学ぶAの妨げになるような事は避けたかった。
何も起こらなければ、…いや、
起こらないよう陰ながら見守るつもりだった。
それがこの有様だ。
あれほど悔いておきながら、
俺はまた、選択を間違えた。
不甲斐ない、そんな言葉では足りないほど
俺は俺が許せない。
「煉獄、！」
「冨岡！すまない、君の忠告を無駄にしてしまった」
「いや、俺も注意が足りなかった。…今不死川達も探しているが、まだ見つからない」
「っ…そうか、すまない」
一通り隠れられそうな場所は探したんだが、
そう息を吐く冨岡に礼を告げて、俺は走り出した。
A
「っ！？…なっ何でここだって…っ！？」
A
「…よもや、俺の管轄する部屋に彼女を閉じ込めるとは…誰も思わないだろうな。……さて」
すまない、A。
「…この世に転生して、これほどあの炎刀が恋しいと思った事はない」
すぐに、終わらせるから。
「…このまま何もなく解放されると思うな、西条」
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ちゃも(プロフ) - すごく好きな内容でした！キュンキュンしたり感動の涙を流したりしてしまいました！続編待ってます！ (2023年1月11日 1時) (
レス) @page50 id: fdbe52dffa (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - 澪凪さん» 最後までお付き合い下さりありがとうございましたー！｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ 亀更新ですみません｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ また長編書く際も読んでもらえると嬉しいです！ (2021年11月29日 12時) (レス) id: 20317e0f29 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - 京華さん» 長らくお待たせしてしまって申し訳ないです｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ 完結まで見届けて下さって感謝しかありません｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ ありがとうございました！ (2021年11月29日 12時) (レス) id: 20317e0f29 (このIDを非表示/違反報告)
澪凪(プロフ) - 完結おめでとうございますっ！！いやもう素晴らしすぎてトリコになっていました！！！お疲れ様でした！！！！ (2021年9月29日 21時) (レス) @page50 id: f9618e512a (このIDを非表示/違反報告)
京華(プロフ) - 完結おめでとうございます！ユリアさんの煉獄さんは格好良くて本当に大好きです！ユリアさんの煉獄さん愛が滲み出すぎて私は毎回溺れています、笑...不甲斐ないなんてとんでもない！更新嬉しかったです！ありがとうございました!!! (2021年9月27日 23時) (レス) @page50 id: 483ff1bb3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユリア
| 作成日時：2021年3月27日 23時
