あなたはいつだって〈煉獄杏寿郎〉

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「えー！？先生の彼女！？大学生！？」

「どうやって知り合ったのー！？」

「彼女めっちゃ可愛いし！！」





篠崎A。


大学3年生になりました。



只今私、

派手な女子高生達に囲まれております。









杏寿郎さんとは、
あれからも順調なお付き合いを続けさせてもらっている。


相変わらず、とても優しくて

…すごく、大切にしてくれている。





大学では教育学部で学んでいる私。

将来は体育の先生を目指している。


他の学部と違って、教育学部は3年生で教育実習に行く場合もあるけど、


それが今日、なわけで。




今回私がお世話になる学校、


『キメツ学園 高等部』




大学からキメツ学園へ申入書を送付する際に、
私が書いた手紙を一緒に同封させてもらった。


…お館様が理事長をされていると知った時は、さすがに驚いた。



返信封筒に私宛の手紙が入っていて、

それには、「会えるのを楽しみにしている」という言葉が綴られていて。


思わず、泣いてしまいそうになった。





「え、と、…あの、」

「A先生って呼んでもいい？」

「っも、もちろん！」





やったー！と喜んでくれている女の子。


嬉しい。そして可愛い。




実習先がキメツ学園に決まったことは、

杏寿郎さんには内緒にしていた。



単純に、驚かせようって思っただけだった。



理事長へと挨拶を済ませ、

悲鳴嶼先生に連れられて職員室へ足を踏み入れた時。


集まった視線の中に、杏寿郎さんの姿を見つけて。


その驚いた表情に、

やった、なんて思ったのも束の間。



気付けば、

抱きしめられていた。



何が起こったのか分からなくて、

放心していた私に、杏寿郎さんが嬉しそうに笑って。





「よもや実習先がここだったとは！！驚いた！！」

「あのっ…は、離して…！」

「おーい煉獄ー、場所考えろー」

「すまない！！身体が勝手に動いてしまった！！」

「いいから離してやれェ」





見かねた宇髄さん、不死川さんが助け舟を出してくれたけど

杏寿郎さんは一向に離す気配がなくて。


結局その状態を生徒に見られ、

あっという間に広まってしまい…



冒頭の状況に至る。



うん…困った。







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