僕らは食用.人間2［約束のネバーランド］ (ページ10)

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そのまま、バキッという音がして、天井に穴が空いた。

　空けた途端入ってくる冷気に体が震えて、つい手が滑り僕も下に落ちてしまった。

　…普通にヤバいかも。

　目を瞑って衝撃に耐えようとするが…。

？？「グエッ！！」

　なんだか思ってた痛さじゃないんだけど…。あと真後ろから変な音聞こえたし…。

A「……ドン、うるさい。」

ドン「落ちてそうそうそれかよ！？」

A「……重くは…無いと思う…。」

ドン「そういう問題じゃねぇよ！？」

　だって下に落ちたらドンがいたんだからしょうがないじゃん…。

A「…はあ、助かったよドンでよかった。」

ドン「うんうん。」

A「ドン以外だったら……他のみんなが怪我したかもしれないし。」

ドン「うんう…ん？」

A「だから、丈夫なドンでよかった！」

ドン「お前お礼言う気ねえだろ！！」

　失礼な、ちゃんと思ったことを言ってあげたのに。体が丈夫なことはいいことでしょ。

エマ「ドン！A！大丈夫？怪我でもした？」

　
　なかなか起き上がらない僕らに、エマが駆け寄ってきてくれた。周りを見ると読んだ本の世界みたいに周りが氷で固まっていた。

　すごい…本当に本の通りになるんだ…！

A「すごっ……って痛！」

　
　ドンが急に動くから尻もちをつく感じで次こそ下に落ちた。

A「ちょっと…動くならなんか言ってから動いてよ。」

ドン「いやだって、なかなか動かねえから。それよりも、先に登らねえと他のやつらが上まで行けねえだろ。」

　ああ、それもそうか…。僕はまた1番太い木の幹に目を向けると、エマやレイに混じり、木を登り始めた。