僕らは食用.人間2［約束のネバーランド］ (ページ35)

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　隣にいたレイがこそっと僕に聞いてきた。さっきの声も聞こえちゃってたのかな。

レイ「どうせ全員では一気に入れないから交代しながら入っていくしかない。俺かドンが一緒に男の小さい子組と入らないといけないからな。」

A「そ、そっか…。」

レイ「……俺とでいいか？」

　いや、え、そんなにしおらしく言われても別にいやっていうわけじゃないし。2人ならまあどうにかできそうな気はする。

　本当は1人がいいけど。

　資源は限られてるし、わがままは言ってられない。お風呂にはゆっくり浸かりたい気はする。だけど、それはせっかく僕のことを考えて提案してくれたことだ。

　
A「大丈夫、さっと入ってさっと上がるから。むしろわがまま…聞いてもらってごめん…。」

レイ「ああ…別にこれくらいわがままにもはいらねぇよ。」

A「ん、ありがとう。」

レイ「まあ、どちらかと言えば…お前が朝起きれるか心配なだけ、だけどな。お寝坊さんだからその時間の間にドンに風呂に入ってもらうんだよ。」

　レイ……せっかく感動してたのに、今の言葉で全部吹き飛んだよ。なんで…なんでそんなことを後から言っちゃうかな。

A「あー、そうですねーそれがいいですねー。起きれるようにがんばりますー。」

レイ「そう拗ねるなって。」

　ふんだ。

　最後の付け足しがなければ心からの感謝を言っていたのに…あーあ。

　隣で肩を上下させながらクックと笑うレイに適当な言葉を返して食器を片付けていく。はぁ、お布団敷かなきゃ。こうなったらとことん寝てやる。

　一通りのことを済ませた後、誰よりも先に布団の中に入った。

　誰よりも長く寝てやると心に決めて…。