僕らは食用.人間2［約束のネバーランド］ (ページ29)

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レイside
　
　
　
　森から出る日になった。

　弓の感覚も掴めてる。少しの間だったけど、鬼の戦い方だって知っている。

　ムジカやソンジュには色んなことを学べた。森での生活の仕方も料理も、本での知識はあっても実践するとなるとまた変わっていることは視野に入れていたし、どうにかして慣れていくしかないと思っていた。

　けど、ムジカやソンジュのおかげで予想より早くなれることもできたしＢ－26へ行くための道も安全だったのだろう。

　ただ、これからは俺たちの生き方で生きていくしかない。ソンジュとムジカには別の理由があってともに行動しているこはなんとなくわかる。

　だから…ここで「さようなら」があっているのだろう。

　リュックをぎゅっと握り、下を見ているAがいた。前髪で隠れていてもその顔が暗い顔をしていることが伝わってくる。

　後ろから肩に触れて、話しかける。

レイ「また変なことで考え込んでんのか？」

　Aなら、また、この先生きているか不安だと考えているのかと思った。だけど、そんなことをAは考える必要はない。

　だって、Aは俺が守る。命に代えてでも…絶対に。

レイ「俺が…Aは絶対に守るから。そんなに気負うことは…」

　けど…けど…

　Aは…

A「違う…僕だってエマやレイも守れるんだから…。僕も兄弟(家族)を守るよ。みんなを守る。だから、安心してね。」

　俺は、お前の頼れるかっこいい存在になりたいのに…。

　Aだけでも…守れればそれで…。どうやったら、Aの一番になれる…？
　

　
　