僕らは食用.人間2［約束のネバーランド］ (ページ19)

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ギルダ「じゃあ、私からも一ついいかしら？

　エマに伝えたくて昨日からずっとうずうずしてたことがあるの。」

エマ「？」

　おっと…これはくるな…。

ギルダ「具合が悪いんだったら早よ言わんかい。」

エマ「ギ、ギルダ…？」

　ギルダのお説教モード…。

ギルダ「いい、倒れるまで我慢とかダメ、絶対ダメ！」

エマ「うっ…」

ギルダ「返事は？」

エマ「はいっ！」

　ギルダって…やっぱり圧があるよね。有無を言わせない…圧が…うん。いや、僕も同感だけどさ…うん…。

ギルダ「大体エマはいつだって無茶がすぎるのよ！

　耳切るのだって当初の計画にはなかったし、勇敢なのはいいけど死んだら終わりじゃ！

　無茶しすぎんな！」

エマ「ごめんなひゃい……でも。」

ギルダ「『でも』じゃない。」

　エマのほっぺをつねりながら、目を大きく開いてガン見するギルダはちょっと怖いけど、言っていることはみんな思っていること。

　計画にないことはするは、痛みを我慢するは…僕らにとっての先導者がこれだと困るよね。僕らにとって太陽のような存在なのに。

レイ「言われてる言われてる。」

　ぐるりとレイの方を見る。あの顔は絶対「もっと言え」とか思ってるな…。

クリスティ「レイもだよ」

　おっと、こっちはクリスティか。
　
　クリスティも目に力があるな…。

クリスティ「オトリになってたて聞いた！」

イベット「あのトカゲみたいな鬼も一人でやっつけようとするし。」

マルク「追手相手にただ鬼ごっことか正気！？」

アリシア「正気じゃない！」

ラニオン「レイは目を離すとすぐに死のうとするからな。」

トーマ「またかよ。」

　
　いや、レイの方が酷かったみたいだ。小さい子達にこんな風に言われて…。

　
A「レイってそういうとこあるよね。エマ以上に危ないと思うよ。」