冷静沈着ネガティブな俺が美の結晶に成り代わったらしい (ページ6)

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覚えてろよ前任、しばき倒してやるからな^ ^ ページ6

またまた審神者side

助ける、そう口にすると彼は困ったように笑う

「生憎私は繋がれているので此処から出ることは出来ないのです」
と申し訳なさそうに言う

なぜ彼が謝らなければならない。
悪いのは前任だろう？
俺は煮えたぎるような怒りを隠しそちらに近づいてもいいか、問う。
彼は意味がわからないように首を傾げ、
いいですよ、と笑ってみせた
鶯丸と俺は彼に近づき、鎖の様子を見る

間違いない、呪具だ
おそらく記憶を抜くような代物だろう
だがこれを斬ったら彼は千年ぶんの記憶が彼の頭に入り込む。リスクが高すぎる
俺はそれを彼に分かりやすいように説明すると

「あぁ、なら斬ってください」
と、軽く言ってしまう

鶯丸は思わず
「斬ったら確かに思い出せるが、折れる可能性が高いんだぞ！！！！！お前は折れたいのか！！！」
そう怒鳴り、すぐにやってしまったと言う顔をする

大包平は表情フッと無くして、抑揚のない声で
「折れたならそのときはそのときだろう、運がなかったんだ」
と、ボソリと呟く

有り得ない。余りにも自分に無頓着すぎる
死にたがりとも思えることを口にした大包平、
不意に顔を伏せ、また顔を上げた時にはさっきと同じ人のいい笑みを浮かべてる

......これは何を言っても無駄だろう

俺たちはそう思い
鶯丸は刀を振りかぶった