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少しの安息 ページ21
色々あったなと考える。
薬研からは俺は結構寝ていたらしいが、俺からしたら今まで全てが1日の出来事に感じられてしまう。
少し、だいぶ疲れた。
大包平の記憶が戻ってきたが、どうしても違和感は拭えない。
俺は何処までも大包平の姿をした別人なのだと自覚させられる。
俺はあの強く美しい立ち振る舞い不器用な優しさ、どれも持ち合わせていない。
俺は大包平演じ続けられるだろうか。
俺は俺でいられないのだろうか。
俺は一生大包平として生きていくのだろうか。
俺にも個性がある。
あの様に常に大声を出さなければ、天下五剣に因縁も感じていない。
仲良くしたいと思ってる。出来ないのだろうか。
俺は彼ほど自分に自信を持てない。
あんなに、自信満々に行動できない。
初対面の人と話すのも苦手だ。
心配だ。バレないか心配だ。
受け入れてもらえないだろう。
こんなの彼らは求めてない。
審神者だろう足跡がする。
俺は大包平を演じる準備をする。
気づいてくれるなよ、そう思い
俺は大包平の皮を被った。
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作者名：立ち寝 | 作成日時：2019年4月6日 15時
