第六夜 ページ9
票は瀬呂くん、砂糖くん、尾白くんに集まった。わたしはやはり自分に指した。
【最多票は尾白猿夫くんでした】
無情にも尾白くんも昨日と同じように処刑され、同じようにみんな部屋から出て行った。
焦凍も「クソッ」と言って部屋を出て行った。そのうち、これが日常になるのだろうか。
蛙水「あなた、投票の時、毎回自分に指すのね。どうして。」
『どうして..だろう...。』
いつも反射的に自分を指してしまう。
蛙水「きっとそれは偽善よ。自分は人殺しになんてなりたくないけど、死にたくないから指は
指す。一見優しく見えてもあなたは偽善者なのよ。」
『...。』
なにも言い返す言葉はなかった。図星だったから。わたしは偽善者だと納得してしまった。
爆豪「黙って聞いてりゃ立派なこといってんじゃねえかカエル女。」
蛙水「あら、爆豪くん、なにかしら。そういえばあなたも投票のときは自分に指していたわね。」
え、そんなことする人だったっけ、かっちゃんって。
爆豪「別に偽善ぶってる気はねえよ。自ｻﾂ願望はねえが、人を殺してえわけでもねえ。
自分がいいことしてるとも微塵も思ってねえ。それでもそれは偽善者っつうならそうなのかもな。」
蛙水「あなたが偽善者じゃないと言いにきたの？」
爆豪「わりいか。あと、こいつも偽善者なんかじゃねえよ。」
蛙水「固い信頼ね。あなたたちは人狼じゃなさそうね。」
爆豪「ア”ァ？あたりめえだろうが。ぶっ殺すぞ。」
蛙水「わたしは霊媒師よ。死んでしまった人がどんな役職だったかわかる。」
『霊..媒師...。』
蛙水「死んでしまった３人は全員市民よ。」
爆豪「マジかよ...。」
蛙水「もちろん本当よ。あなたたちが人狼でないと確信したから教えたわ。他の誰にも教えて
ない情報よ。わたしが霊媒師であることもあなたたち二人しかしらないわ。じゃあね。」
そういって梅雨ちゃんは大部屋を後にした。
爆豪「..さっき言ったのは本音だ。テメエは偽善者なんかじゃねえぞ。」
『えっ、あ、うん。かっちゃんが言うならわたしもそう思えたよ。』
爆豪「...お前はいつも自分に指を指すとき、周りなんぞ見ねえで速攻で指しやがる。
迷いもなんもねえ。それはテメエの本性だ。」
爆豪「俺は毎回迷う。もしクラスの奴らが俺に指したら死ぬからな。」
『..。』
爆豪「だが、テメエ見たら俺も自然に自分に指しちまう。テメエはいい奴だ。」
かっちゃんも部屋をでていった。
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shio(プロフ) - とても面白いです！続き待ってます！ (2021年12月8日 22時) (
レス) @page16 id: 8c8b2b6f4b (このIDを非表示/違反報告)
天喰ﾀﾏｷ - とても面白いです！更新頑張ってくださいね！！応援してます！！ (2021年1月22日 16時) (レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
サイコパス少女 - 続き頑張ってください。 (2018年10月20日 12時) (レス) id: 75168e9d82 (このIDを非表示/違反報告)
爆殺王(プロフ) - みっちねぇさん» ありがとうございます！至らぬところばかりですがそういっていただけるとすごく励みになります！更新がんばります！ (2018年8月23日 17時) (レス) id: 58b5fa2dc2 (このIDを非表示/違反報告)
爆殺王(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます！！更新頑張ります！ (2018年8月23日 17時) (レス) id: 58b5fa2dc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：爆殺王 | 作成日時：2018年8月11日 16時
