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51話 ページ21

あ「キジャ・・・ヨナ!」


あ「ハク・・・ユン!」




ーー誰もいない・・・。


ーー道がわからない。


ーー1人・・・。


ーー怖いっ!




名前が焦っていると、隣から声が聞こえた。


声の感じからして、その人は男。




男「お仲間とはぐれたのですか?」


あ「え・・・ええ。あなたはここの人?」


男「・・・はい」


男「手を・・・」




そう言って男は手を差し伸べた。

名前は何の迷いもなく、男の手をとった。




男「あなた達は、セイリュウを探しているのですよね?」


あ「ええ・・・」


男「そのような者、ここにはいません」


男「ここには・・・いません」


男「だれも・・・いない」




名前は男の異変に気づいた。




ーー何かしら?


ーーこの人・・・様子がおかしい。


ーーまるで、何かを必死に隠そうとしてるかのような・・・。




名前が男に疑問を持つと、頭の中に声が響いた。




?(そっちに・・・行ってはダメだ!)


?(そっちは・・・!)




名前はその声をどこか懐かしく感じた。

そして、その声の人を信じたい!信じなくては!そう思った。

そして、そっちにキジャ達はいない!

・・・そう思ったのだ。




あ「・・・ねぇ。そっちはキジャ達のいる方向ではないわ」


あ「なぜ、地下に向かうの」




男は名前の言葉を聞くと、名前を睨んだ。

名前は怖くなり、男の手を振り払おうとしたが、力が強すぎて振り払えなかったのだ。

名前は必死に「放して!」と言ったが、男は名前の声など聞こえていないように、どんどん下に向かった。

名前はもうダメ!・・・そう思ったが、その瞬間また、頭の中に声が響いたのだ。

先ほどと同じ声が。




?(もう・・・大丈夫)


?(必ず・・・助ける)




その声とともに、名前の肩に誰かが手を置いた。

その人は、名前の手を掴んでる男を見た。

そして男に言った。




?「放せ・・・」




男は悲鳴を上げて逃げていった。

名前はその人の声を聞いた瞬間・・・泣きそうになった。

そして、こう思ったのだ。




ーーこの人が・・・青龍。


ーーやっと会えた・・・。




*****




青龍「こっち・・・」




青龍はそう言うと、名前の手を引張て歩いた。

まるで名前を導くかのように・・・。

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設定タグ:暁のヨナ , 四龍 , 続編   
作品ジャンル:恋愛
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宇坂 初菜(プロフ) - 光景が後継になってますよ!面白いです! (2020年2月3日 14時) (レス) id: 2938947de7 (このIDを非表示/違反報告)
夏月(プロフ) - 続きが楽しみです。更新頑張ってください (2016年10月19日 21時) (レス) id: d38fce9ac2 (このIDを非表示/違反報告)
スカサハ(プロフ) - 面白いです! 更新楽しみにしてます。 (2016年10月16日 20時) (レス) id: aafdacde88 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ - 更新楽しみにしてます (2016年10月2日 0時) (レス) id: 16585850e1 (このIDを非表示/違反報告)
belle - 早く続きが読みたいです! 楽しみに待ってます\(´ω`)/ (2016年9月22日 16時) (レス) id: 9e5664c6de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:暁のヨナLOVE | 作成日時:2016年9月11日 11時

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