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『どうした？』
いっちゃんにそう聞かれて、本来の目的を思い出す。
「そうそう！いっちゃん家で飼ってるマースにそっくりな子がいたよ。」
ほら、見てあのキャットタワーの上で寝てる子。と私はそのマース似の猫ちゃんの方を指さしていっちゃんに教える。
『わ、ほんとだ。』
「でしょ。足は長い子だけど模様がそっくりなの。」
『マース〜。こんなところにいたのか』
いっちゃんは、キャットタワーの下まで行き上を見上げて話している。
私は、人間にもそのくらい優しくしてくれたらいいのにな、なんて思いながらその光景を眺める。
いっちゃんはいっつも私に意地悪なんだよ〜、と傍にいる猫ちゃんに小声で報告する。
『好きな子はいじめたくなんだよ。な、マース』
と、私の背後からいっちゃんの声が聞こえてくる。
あんな小声で言ったのに聞こえてたなんてという驚きで後ろは振り向けなかった。
ってかその子マースじゃないし
ってか好きな子って言ったよね。
忘れてた、いっちゃんはたまにとんでもないデレを発揮すること。
先ほど収まったドキドキがまた復活する。
どうして私なんだろう、と何度思ったことか。いっちゃんは、女の子からすごいモテるし女の子なんて選び放題のはずなのに。
容姿も飛び抜けて可愛いわけでもないし、勉強だってそこそこ。
どうして何の取り柄もない私なんかを好きでいてくれるんだろう。
自分にはその理由が分からなかった。
いっちゃんは私にはもったいなさすぎるよ。
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フルール(プロフ) - 結さん» 嬉しい〜、！ありがとうございます！これからも楽しんで頂けるよう頑張りますね！ (2020年11月15日 19時) (
レス) id: b1c3d2b542 (このIDを非表示/違反報告)
結(プロフ) - 毎度毎度、キュンキュンです、ほんとに…。 (2020年11月14日 22時) (レス) id: 0d65ec29c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フルール | 作成日時：2020年9月21日 2時
