Coral pea -小町藤-

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迎えた5月。





GW明けの久しぶりの学校。





GWは、玲と出かけたくらいで、ほぼバイトと課題に追われて終わっていき。




翔平、いっちゃん、北人くんも部活の大会で忙しかったみたいで、朝会ったいっちゃんは、疲れた表情をしていた。





自分の座席に着いて、窓の外を眺めると、翔平が慌てて校門から入ってくるのが見える。




あそこにも、疲れて寝坊した人が1人。



間に合うかな、翔平。陣先生怒りそうだなあ、なんて考え事をしていると、隣からは焦った声が聞こえて来る。





「うわ、やば。国語の教科書忘れた〜」





やべ、陣先生に怒られると、しょんぼりする北人くん。





ここにも疲れている人がいた、なんて考えていると
そんな北人くんの背後に近づいてくる人が見える。






陣「誰に怒られるって言うた？今」





いつのまにか北人くんの後ろには陣先生がいて、教科書を借りに行く暇もなく忘れ物をしたことが陣先生にバレている。





陣先生もダンス部の大会で忙しかったはずなのにピンピンしていて、1番年上のはずなのに凄いなと感心していると、陣先生が私を見て言った。





「悪いんやけど1限の現代文の時、北人に教科書見せてやってくれへん？」






『いいですよ』





「ごめんな、ありがとう〜」






そう言って職員会議に向かって行く先生を見送る。






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