Coral pea -小町藤-2

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「いいに決まってるじゃん。行こ」




彼に握っていた手を引っ張られて中心へと連れていかれる。




陽は沈み、辺りは真っ暗。
赤い炎だけが周りを照らしている。




ダンスを踊りながら、赤い炎で照らされた北人の顔を見上げる。
朧げに見える彼は、いつもより更にかっこよく見えた。






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楽しい文化祭を終え、本格的に始まった受験シーズン。





国立大を推薦で受験する私は、面接、小論文、筆記試験対策に追われていた。




そのせいで多忙な北人とも時間が合わず、中々2人で過ごせないでいる。




だけど、不思議と寂しいっていう感覚は無くて、お互い夢の為に頑張ってるんだって思うと私も頑張れた。





受験まで着々と日にちが近づく。





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とうとう迎えた受験の日。




私は朝早くに家を出発し、電車に揺られながら試験会場へと向かっていた。




北人試験、頑張って!




北人からのメッセージに、ありがとうと返信をしトーク画面を閉じると、翔平、いっちゃん、玲からもLINEが届いていた。





自分を信じて、頑張ろう







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