Coral pea -小町藤-2

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“----18時よりグラウンドにて後夜祭を行います”




中心に設置されたキャンプファイヤーを囲むように、続々と人が集まる。


着火されたキャンプファイヤーの火を5人で並んで眺めながら、私は隣にいる玲にこう呟いた。





『これが終わったら本格的に受験だね』




「だね…Aは国立狙いだっけ」




『うん、出来るだけ親に負担かけたくないから…玲は？』




「そっか〜、私は専門学校。」




『美容だっけ？』




「そうそう」




いっちゃんと翔平も別の大学志望だし、もうこの学校を卒業したらみんなと離れ離れになるんだ。




そう思ったらこの時の私にはキャンプファイヤーの火が泣いているように見えた。





すると静かに握られた右手。
ゆっくり反対隣を見ると北人と目が合う。
彼は私を見て微笑み、また前へと視線を戻した。



そんな彼から何となく目が離せなくて、じっと見つめていると、文化祭進行役の人が話し出す。




“----ではこれから文化祭恒例行事 フォークダンスを行いマース！この文化祭でフォークダンスを踊ると永遠に結ばれるなんてジンクスもありますので皆さんぜひご参加ください”





「A、一緒に踊ろうよ。」





『...え。いいの？』






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