Coral pea -小町藤-2

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「A、見てくれた？」




『うん、かっこよかったよ。はい！これ差し入れ。』




と外の屋台で買ってきたたこ焼きを彼に差し出すと、嬉しそうに受け取ってくれる。
お昼前だからお腹空いてるかなと思って買ってきて正解だった。






「わ、たこ焼きじゃん！ありがとう」




陣「彼女が来た途端これやわ…」




陣先生をほったらかしてたこ焼きに目をキラキラさせている北人。
私の隣で玲は笑って陣先生にこう言った。




玲「彼のA愛は凄いですから。先生は彼女作らないんですか？」





陣「作りたくてもできへんねん…」




翔「あ、玲がいるではないですか！」




すると、後輩と話していたいっちゃんと翔平がこちらへとやってくる。
翔平は玲の姿を見つけると一目散に飛んできた。





玲「お疲れ翔平。」





翔「玲、どうでした！？僕のアクロバットは！」




玲「かっこよかったよ」




玲がそう言うと、翔平は飛び跳ねて喜んでいて思わず私も微笑む。




陣「なんかむなしなってきたわ…」




玲と翔平のやり取りを聞いて肩をがくりと落とした陣先生。
いつの間にか陣先生の隣にいたいっちゃんがやっと口を開いた。




樹「俺も同じっすから。」




陣「いつきぃ〜〜〜」




樹「ちょっ、抱きつかないでもらえますか。」






これがツンデレってやつなんか、と呟く先生の言葉は儚く消えていった。






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