5歳児なんて言わせない【shota.w】 (ページ6)

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「それで？遅刻したんですか？田中さん」

『ほんっとーにごめん。』

もう家を出るよ。と言ってるのに翔太は嫌だ、の一点張りで玄関で駄々をこねて私は空港に着くのがギリギリになってしまった。

後輩にごめん、と謝り倒しわたしの1週間の北海道出張が始まった。

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取材やらなんやらで忙しい毎日をすごしていた

「田中さん、彼氏からまた電話きてましたよー」

一緒に来ている村上夏帆ちゃん。にやにやしながら携帯を見つめてくる。

『夏帆ちゃん。からかわないの』

私は職場で彼氏が居ることを公言していない。しかし夏帆ちゃんは薄々気づいてるようでよく、からかってくる。

「こんだけ仕事もできて美人な田中さんの彼氏ですよ？絶対かっこいいですよね〜」

かっこいいに決まってるじゃん。と心の中では惚気けたい。全世界に渡辺翔太の可愛さをカッコ良さを伝えたいと思いながら

『普通の人だよ。確かにカッコイイけどね』

いつか会わせてくださいね〜と夏帆ちゃんはニコニコと笑い自分の部屋に帰っていった。