5歳児なんて言わせない【shota.w】 (ページ43)

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『もう少しコラムの範囲を大きくするのでどうでしょうか』

「いや、納得できない」

いや〜頑固じじい、お前誰だよ〜。と心の中で叫ぶ。

企画会議をしていた相手が今日休みでどうやら事態は悪化しているらしい。夏帆ちゃんも前田くんもずっと俯いて、私まで泣きそうになる。

「お前たちこんな企画書でよくうちの芸能人をコラムで起用するなんて言ったな〜。まったく、最近の若いもんは仕事ができん」

偉そうなデブオヤジは目の前の企画書を破り夏帆ちゃんの前に捨てた。

『仕事が出来ないのはどちらですか…企画が甘いのなら詰め直すなど、いい方向にもって行けない方が仕事が出来ないのでは無いでしょうか』

私がそいつを睨みつけた時、手のひらを振り上げられた

乾いた音が部屋になりひびく。ほっぺたが痛い。
夏帆ちゃんが私に大丈夫ですか？と飛んできてくれるが、部屋からそのデブオヤジは出ていってしまった。

仕事も上手くいかない

でも、私には仕事しかなくて

翔太はデビューしたら私なんか要らないってなっちゃうのかな