5歳児なんて言わせない【shota.w】 (ページ30)

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『先輩、さっき渡辺さんから連絡先もらったんですけど』

「へー、連絡してみたら？綺麗な顔してるわよね〜」

先輩はニコニコと笑ってくれたが、用事もないのに連絡するのもな……と思いながら手帳に渡辺さんの連絡先を納めた。

それから半年たち先輩からは、渡辺さんと会ったけどAちゃんの言ってたわよ〜とよく言われていた。

いつもより仕事が早く終わり、会社を出ると白のTシャツに黒のスキニーの男の人にすみませんと声をかけられた。

『わ、渡辺さん？？？』

「あの、今日……今からなにしてます？飯、行きません？」

渡辺さん曰く、中々私から連絡が来ないから先輩に聞いて待ち伏せしていたらしい。

ここ美味しいんだよ。と渡辺さんはパスタの美味しいご飯屋さんに連れてきてくれた。

渡辺さんは一生懸命、自分のグループのこと、ここは先輩に連れてきてもらったなど嬉しそうに話してくる。

お会計もスマートに済ませてくれ、私はご馳走様と渡辺さんを追いかける。

「あの！良かったらまた……ご飯とか誘ってもいいですか？」

『あっ…はい……』

私たちはこうして何度もご飯やデートを繰り返して3年前の12月。翔太に告白された