5歳児なんて言わせない【shota.w】 (ページ24)

今日:10 hit、昨日:71 hit、合計:600,396 hit

24. ページ24

・

『終わった……』

そう呟くと、樹はメンバーにバレるのも時間の問題だよ。と言われた。

わたしと目が合った翔太は50メートル離れてても分かるくらい目をうるうるさせメンバーの方を置いて私の方に走ってきた。

「隠し子がいても好きだから！樹の事好きだなんていやだよーーーー。捨てないでーーー。ここ何日間意地悪でブロッコリーいれてごめんねーーー。大好きなチーズちくわ入れてあげなくてこめんねーーー。」

大の大人がコンビニの駐車場で泣いてる。

『ちょっ、え？隠し子……』

樹と目を合わせ、なるほどと思う。後ろにはメンバーの阿部さん、岩本さん、宮舘さんが心配とはてないっぱいの顔で私に抱きついて泣いてる翔太を見ていた。

『ねぇ、翔太、話すから立って。この子は私のお姉ちゃんの子。隠し子じゃないから』

「じゃあ。なんで樹と3人でいるの」

『なんでって……従兄弟だから』

「へっ……」

翔太は涙が引っ込んだみたいで樹と私を交互に見て笑いだしてごめんね？と言ってくる。

『あと……初めまして。翔太とお付き合いしてる田中と申します。いつもお世話になっています』

頭を下げるが3人は何が起きてるのかイマイチ分かってない様子で頭を下げてくれた