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時計をチラッと見ると7時を過ぎていた。翔太がデビューが決まったタイミングで私は雑誌の企画担当の部署に異動が決まった。
どれだけ忙しくても記念日だけは大切にしたい。
これは翔太と付き合い始めた時に決めたルールだ。
翔太に何時になる？とLINEをすると23時には家につけるよ。と来た。
『ごめん、私先に帰るからキリの良いとこでみんな帰ってね』
お疲れ様と立ち上がり私は電車に乗りスーパーで唯一作れるカレーの材料を買い、同期が特集を組んで美味しかったと言っていたケーキ屋さんでケーキを買って家に帰った。
「ただいま。うわっ！カレーじゃん！」
『翔太と付き合ってから唯一カレーは作れるようになったからね』
私が笑うと翔太は私の首に顔を沈める。
小さく大好き。って言ってくるから私もだよと翔太の方を向く。ちゅっと小さくキスをすると翔太は真っ赤になって早くご飯食べよ。とリビングに戻ってしまった。
付き合って2年10ヶ月。2ヶ月後の12月に3年を迎える。
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作者名：えなち
| 作成日時：2022年3月13日 9時
