ファインダー越しの【tatsuya.f】 (ページ27)

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どちらかと言えばいつも元気な辰哉は近頃元気がない。

暑さのせいなのか。ボーっとベランダで考え事をしている時間なが増えたように感じた。

『辰哉、大丈夫？』

そう声をかけても返ってくる返事はあぁ……とか空返事ばかりだった

今年は北海道も来年は行きたいねって話したひまわりも無理かな。そう考えていると辰哉の方からメールで

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今年はひまわり畑！わら

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なんだかんだ以心伝心してるんだなって思うと愛おしかった。

8月も中旬を過ぎた頃2人でひまわり畑に行った

家にいるよりかは表情も明るいけど、どうしてもどこか上の空で。けれど、なにか話してくる訳でもないから私は気にせずにシャッターをきった。

暑い真夏日だったから私たちは近くのコンビニでアイスを買って涼しい車内で食べた。

『大丈夫？疲れてない？』

「いや、あっちーね。今日」

辰哉は手でパタパタと扇ぎ冷房の入口に顔を近づけていた

「Aちゃんってさ環境の変化について来れないってなったことある……？俺、カメラの世界全く分からないから…」

私はあぁとボヤきながらあるよ。と答えた