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海に行って以来辰哉は毎日忙しそうだった。
私もなんとなく、忙しい日が続いていた。
アシスタントの川野くんのコンクール
三上さんの個展の準備。
辰哉とはメールだけの日々が続いていた。
そんなある日の事だった
「A？」
仕事の用事で元カレのいる事務所にいる時だった
まぁ会うだろうと覚悟はしていたから動じることはなかった
「写真集いつ出すの？」
彼は私の前にドカッと座り私の写真を見ていく
『まだまだ先だよ。今年中には出したい気持ち』
ふーんと言いながらラベンダーの写真を私の前に出てきた
「これ、俺好きだわ」
それだけ言うとじゃ、と彼は立ち去って行った
私は夏に行ったラベンダー畑の写真を手に取った
それを手帳に挟んでいつか、辰哉との思い出だらけの個展したいな〜なんて思いながら打ち合わせに向かった
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作者名：えなち
| 作成日時：2023年3月22日 10時
