その日のまえに【shota.w】 (ページ10)

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3人での会話はあまり盛り上がらず私は気まずくなり私は明日も早いから、と自分の飲んだ分のお金を机に置くと

翔「いや、女に払わす訳にはいかないから」

と私にお金を突き返してきた。
宮舘くんを見ると頷くのでお言葉に甘えて…と財布にお金をおさめた。

じゃあまた、と手を振り私はお店を後にした。

私はすぐに宮舘くんにご馳走様。渡辺くんにもよろしくお伝えくださいとメールをした。

こちらこそ。また3人で飲もうね。と宮舘くんらしい返信を見て携帯を閉じた。もう3人で飲むことなんてないだろう。そう思ってそのまま帰路についた。

1ヶ月くらいして久しぶりにあのBARに行くと私がいつも座るカウンターに通され飲み物を頼むと一席空けた席に渡辺くんが座っていた。

ぱちっと目が合ってしまい、ここで無視するのは失礼だろうと

『先日はありがとうございました』

翔「あーいや。こちらこそ」

会話はたったそれだけで終わり私は目の前に置かれた飲み物に口をつけた。

翔「あのさ、涼太とは仲良いの？」

『えっいや。あの日久しぶりに会っただけで全然です…ただの同級生です』

としどろもどろ答えると渡辺くんはグハッと顔をくしゃっとさせ笑いめっちゃおもろいじゃん。と言ってきた。

一体なにが彼のツボに刺さったのかは分からないが隣いい？と聞かれ私は小さく頷いた。