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2月に入った寒い日の夜、“海に行きたい”とだけ連絡が来た。
丁度明日が休みと言うこともありすぐに迎えに行こうか？と送るとうん。と返事が返ってきた。
私は車に乗り込み蓮の家に向かった。
蓮は何も言わずに助っ席に座り遠くの海がいい。と言う。
行きの車はやけに静かで何かあったのかな？と思うけど蓮は何も言わない。
『いつでも話聞くからね？』
海に着き、シートベルトを外しながらそう言い車から降りようとすると手を握られた。
驚いた顔で蓮を見るととても小さな声で付き合って欲しいと言われた。
「初めて会った日からすごい好き。」
吸い込まれそうなくらい真っ黒な瞳にまっすぐ見つめられ
その瞬間だけ、翔太くんのことなんて頭から消え私は
よろしくお願いします。と頷いた。
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作者名：えなち
| 作成日時：2022年11月13日 11時
