その日のまえに【shota.w】 (ページ49)

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あれから数日が経ち私の体調はすっかり全回復した

今日は仕事終わりに翔太くんとご飯に行く約束をした
トイレで鏡を見ながら小さく「よし」と呟いた

今日で全部を終わりにする

だって私は蓮の彼女だから。

定時ピッタリ

私は適当に身支度を整え会社を後にして翔太くんと待ち合わせのご飯屋さんに向かった。
お店について予約の渡辺ですと伝えるとお連れ様先に来られてますよ〜と言われながら、個室のドアを開けてもらった。

「よっ」

『久しぶり。すみません烏龍茶お願いします』

お互いなにか話すことも無く届くご飯に箸をつけた

「あのさ、熱。ごめんほんとっ」

『全然大丈夫だよ。もうすっかり良くなったよ』

『あと、大事な話がある』

ん？って翔太くんは間抜けな返事をして箸を置き真っ直ぐ私のことを見つめてくれた

『翔太くんってSnowManなの？』

え？ってびっくりした顔をした後に翔太くんはそうだよと言った後に下を向いた

『私の彼氏、目黒蓮なの』

「え？は？？どゆこと？まじで言ってる？」

『うん。』

『だから、もう会えない。私も翔太くんの事忘れるから』

それだけ言って私は自分の分のお会計を机の上に置いて立ち上がった

翔太くんは受け取れないってお金を突き返してきたけど

『翔太くんお願い。』

溢れ出そうな涙をグッと堪えてそう言うと翔太くんはわかったよ。と言ってお金を受け取ってくれた。じゃあ、と言ってドアに手をかけると

「全部俺のせいだし全部遅くなってAちゃんの大切な時間奪ってごめん。でも出会ってから今日までの時間も俺の気持ちも嘘偽りはないから。気を付けてね」

私は振り返ることも頷くこともせずお店を後にした。