その日のまえに【shota.w】 (ページ39)

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39.ren side ページ39

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「ただいま」

久しぶりに早い時間に帰ると先にきちんと揃えられたパンプスが玄関には並んでいた。

『あっ！おかえり〜！丁度ご飯できたよ〜！』

廊下にひょこっと顔を覗かせてくるのは俺の大切な彼女

2人で横並びでテレビを見ながら今日あった事を話しながらご飯を食べる。仕事のせいでバラバラで食べることの方が多いから今日みたいな日は大切で大好きな時間。

「あのさ、話あるんだけどいいかな？」

『全然いいよ〜？どしたの？』

Aは洗い物を終えソファーの隣にちょこんと腰をおろす

「仕事のことなんだけど、ずっと舞台関係って言ってたじゃん。実はアイドルしててジャニーズでSnowManって言うんだけど…知ってる？」

『えっと…名前だけは分かる……』

Aはニュースは耳で聞くだけ、アイドルや最近のことにすごく疎いからきっと今もピンとは来てないみたい。

「だからって何も無いんだけど、これから先なにか危ない目とかありもしない噂とかで不安にさせること、あると思うけど俺はAがいちばんだから」

『うん……話しにくいこと話してくれてありがとう。私は蓮と外に出たい堂々とデートしたいなんて贅沢言わないし、今こうして隣に蓮が居てくれるだけで幸せだよ』

Aはそう言いながら俺の肩にコテンと頭を置いた

俺はギュッと抱きしめながら彼女の潤んだ真っ黒な瞳を見つめた。距離はどんどん近づいてゼロになって段々深い口付けに変わっていく。

「ベット行こうか」

Aの手を引き俺たちは夜の深い海に沈んで行った。