その日のまえに【shota.w】 (ページ17)

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翔太くんと同棲してからは1日のどこかで必ず会うことが出来るようになり以前よりも仲は深まっていった。

『ねぇ、そういえば翔太くんってどんな仕事してるの？』

んー。といいながら翔太くんは困った顔をして私をぎゅっと抱きしめた。

翔「ずっと俺、研修中？みたいな感じでさいつかちゃんとAちゃんに言えるようになったら言うから……それまで待ってくれない？」

翔太くんは泣きそうな顔で私を見つめてきた。

あ、これは聞いたらいけないことを聞いてしまったんだと思った。私は待ってるねといい翔太くんをぎゅっと抱きしめた。

翔太くんはことある事に私の動画を撮っていた。

翔「何食ってんのー？」

『んーこれは翔太くんが買ってくれたプリンでーす！』

翔「美味しい？」

『世界一！』

私はこんな毎日がとっても幸せだった。

翔太くんはいつも2人で外に出ることをしなかった。
私もその理由を聞かなかった。きっと理由があるから。
彼はそういう人だから。

周りがカップルで夢の国に行ってることが羨ましくても
ツーショットを見せびらかすようにSNSに載せていても

私は翔太くんと過ごす毎日が幸せだったから

それで良かった。