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目の前で立ち上がろうとする彼をとっさに引き止める。
『貴方が私のこと、助けてくれたんですよね?』
「助けたって……」
『ちゃんとお礼しないと……えと…まず先にお風呂入っていきませんか!』
「…は?」
『とっても汚れてるみたいですし、多分自分のせいだから…』
彼にも私にもかなり突飛な話ではあるが、彼もこのままではきっと居心地が悪いだろう。ちゃんと最善は尽くさなきゃ…
『着替えは兄が置いてった服がいくつかあるので、それをお貸ししますね』
「あの、俺…」
『あっ、遠慮しないでください!こういうことしか出来ないので…』
タンスを必死になって探り、男性用の寝巻き一式を引っ張り出す。
つい1ヶ月前兄が転がり込んできたときに置いていった代物である。
『サイズはちょっとおっきいかもしれないんですけど…あ、バスタオル!…バスタオル…あの、浴室はすぐそこにあります!私のことは気にせずゆっくりしてください!』
言いたい事をまくし立て、着替えとバスタオルを彼に押し付ける。
彼がかなり混乱していることは…まぁ言うまでもないが、ゆっくりと立ち上がると私が言った浴室まで訝しげな顔で歩いていった。
さて…私は…
「…なにかご飯でも作ろっかな」
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リオナ - あの、更新はもうされないのですか? (2019年7月17日 19時) (レス) id: 6f626689fb (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - すごい読んでてワクワクします!!これからの展開が楽しみです!更新頑張ってください (2017年2月26日 10時) (レス) id: 99dcbf2a9e (このIDを非表示/違反報告)
みんち(プロフ) - 続きが楽しみですね♪ (2017年1月12日 0時) (レス) id: fce98acc68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よも粉 | 作成日時:2017年1月4日 3時