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「ほら、好き嫌いしないでちゃんと食べて」
『すっ、好き嫌いなんかしてないからね！？後でちゃんと…食べるの…』
「へぇ？どうかな」
『…なんかお母さんみたいになってる』
「俺、家政婦なんでしょ？」
『家政婦とお母さんは違うじゃん！』
「…ふ…米ついてる」
『は…！？』
「ゆっくり食べて。詰まらせるよ」
『…やっぱお母さんだ…』
舐めてかかっていたが、ジョングクくんは想像以上にしっかりしている。なんだかもうどっちが年上かわからないくらいだ。
でも今日は年上のお姉さんとして、ジョングクくんに救いの手を差し伸べるためにあることを考えた。
ジョングクくんを元気にするための…策…！
『…あ…ああーそういえばジョングクくん！』
「なに？」
『うちの大学で今度学園祭があるんだ。よかったら…来ない？』
「…人いっぱいいるから、いい」
な、なんと…！！
『でも…見に来るだけ！見に来るだけ…だよ？』
「…なに……来てほしいの？」
『…………うん』
「なんで？」
『……だってジョングクくん、ずっとここに閉じ込められて窮屈そうだし…。…学園祭きっと楽しいから！気晴らしに…どう？』
「…気晴らしにはなるだろうけど、それ以上に人がいてストレスになる。俺は住まわせてもらってるこの家が一番リラックスできるよ。それに閉じ込められてるって感覚もない。……大丈夫、アンタが思ってるより俺は放っておいてもなんとかなるから」
『…でも…』
「…なにをそんなに気にしてるわけ？」
『………ジョングクくんに…元気出してもらいたいなって…』
「…あー………。………もしかして、昨日のこと？」
『……うん』
「あれは…なんでもないって。…皿片付けるから早く食べて」
『ジョングクく、…ん…』
やっぱり…
ジョングクくん、いつも気丈そうに振舞ってるけど、ほんとはかなり怯えてる。
なんとか…和らげてあげないと…
キッチンでお皿を洗っている彼の顔をじっと見る。
動く度に、重そうな前髪が揺れる。
『……ん、そうだ』
「なに？」
『前髪、切ってあげる』
「…え？」
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リオナ - あの、更新はもうされないのですか？ (2019年7月17日 19時) (
レス) id: 6f626689fb (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - すごい読んでてワクワクします！！これからの展開が楽しみです！更新頑張ってください (2017年2月26日 10時) (レス) id: 99dcbf2a9e (このIDを非表示/違反報告)
みんち(プロフ) - 続きが楽しみですね♪ (2017年1月12日 0時) (レス) id: fce98acc68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よも粉 | 作成日時：2017年1月4日 3時
