17 ページ17
――
《ヌナ…大丈夫？》
『え、なにが？』
《…いきなり飛び出していくから、身内になんかあったりしたのかなって思って…》
『あ…ううん、何でもない。ごめんね心配かけて。ありがと』
《…いひひ…大丈夫なら、よかった…。…あ、ソクジン先輩も心配してたよ》
『ジンが？』
《うん。連絡取ってみたらどうですかって言ったんだけど、逆に迷惑になるかもしれないから何も言わないって。ヌナから電話かけてあげて？》
『そんなことを…なにからなにまで、本当にありがと
ね…』
《……なに？なんかヌナ、今日変だね》
『へっ？あっ、そ、そんなことないよ？普通普通！』
《ふーん…………怪し……》
『テヒョン、私は大丈夫。また明日学校で会えばわかるから。ね？』
《……うん。ヌナが大したことないんだったら、大丈夫…》
『よし、じゃあ明日ね。おやすみ』
《ん、おやすみなさい、ヌナ》
私を心配してくれたテヒョンからの電話。
生意気口を叩く割に、なんだかんだ言って優しくて心配性な子だ。
明日はなにかしてあげよっと…
『…あ、ジョングクくん？』
「…、…ん…」
今朝あんなに寝てたのに、今はもううたた寝を始めているジョングクくん。
『疲れてる…みたいだね。ベッドで寝る？』
「…ここで寝る…」
『でも…寒いよ？』
「…気は…使わないで…」
『……うん。わかった。じゃあ毛布取ってくる』
「気は使わないでって…」
『なぁに言ってるの、これは気とかじゃないよ。ほら、少しでも暖かくして。ね？』
「…ん……」
うだうだ言ってる彼に、持ってきた毛布を被せてあげる。
ソファーに座ったままそれにくるまっている彼は、なんだかもこもこしてて可愛い。
『…はい、これでよし、っと…あ、テレビ付けとく？』
「…ううん…」
『わかった。それじゃあ…おやすみなさい』
「……おやすみ…」
ぼーっとした彼を見届けて、私は自分の寝室にこもる。
『ふぅーっ……』
今日1日でこんなにたくさんのことが起きるとは思わなかったなぁ……
自分としたことが、なぜこんなにもハイリスクなことをしてしまったんだろうと、不思議に思う。
『………ジンに電話しなきゃ』
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 301人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リオナ - あの、更新はもうされないのですか？ (2019年7月17日 19時) (
レス) id: 6f626689fb (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - すごい読んでてワクワクします！！これからの展開が楽しみです！更新頑張ってください (2017年2月26日 10時) (レス) id: 99dcbf2a9e (このIDを非表示/違反報告)
みんち(プロフ) - 続きが楽しみですね♪ (2017年1月12日 0時) (レス) id: fce98acc68 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：よも粉 | 作成日時：2017年1月4日 3時
