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――
『両親を…殺した…？』
「俺は…俺はやってない……やってないのに…あんなところにぶち込まれて……」
今にも消え入りそうな声で、彼はぽつりぽつりと話し始めた。
「高校生のとき、家に帰ってきたら親が……父さんと母さんが……めちゃくちゃにされて…死んでて…犯人にはめられて…俺が代わりに捕まった……本当に………本当なんだ……」
『うん…大丈夫、大丈夫…』
「…だから…俺はちゃんと犯人を捕まえないと……復讐しないといけない…から…脱獄までして…ここに出てきたんだ…」
目元に少し涙が滲んでいる。
どういうこと？
それじゃあ彼は……本当は、冤罪だっていうの？
それで命からがら抜け出してきたなんて……
この子は一体…どんな思いで…ここまで…
「……信じられないと思うんだったらそれでいい。……警察に連絡して。…もう終わりだ」
『……何…言ってんのよ…』
「…え？」
『ちゃんと…犯人見つけるんでしょう？…またやってもない罪で刑務所に大人しくいるわけ？』
「は…は？そっちこそ何言って…」
『もし私がそのまま貴方をこの家から出したら、行くあてあるの？』
「…ない…けど…」
『なら、ここにいて』
「え…ちょ、何馬鹿なこと…」
『私は貴方の言葉を信じる。………私が責任を持って、貴方を匿う』
「自分が言ってることの危険さ、わかってるの？」
『わかってる。……でも…なんかわかんないけど、会って数時間もしない貴方のこと、助けたいと思った。信じられる人がいると、きっと少しは気が軽くなるよ。……だから…』
「なんで…そこまでするんだよ…俺が嘘ついてるって、疑おうとしないわけ…？」
『そんなこと、するような人に見えないから』
「……」
『だから私は貴方を信じる。…あ、でもただで置いてあげないよ？家事とか、そういうのが家賃ってことで。どう？』
「……やっぱりアンタ…おかしいんじゃないですか…？」
『……そうなのかも』
「………歳…いくつ」
『え？』
「年齢。何歳かって聞いてんの」
『…私？私は22だけど……そっちは？』
「19」
『19…って…まだ成人してないの…？』
「…してたらこんなに苦労してない」
『あ、わかった！じゃあこれからは私が保護者なんだね！』
「は…はぁ？なんだよ、それ…」
『これからよろしく、………ジョングクくん』
「……ん」
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リオナ - あの、更新はもうされないのですか？ (2019年7月17日 19時) (
レス) id: 6f626689fb (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - すごい読んでてワクワクします！！これからの展開が楽しみです！更新頑張ってください (2017年2月26日 10時) (レス) id: 99dcbf2a9e (このIDを非表示/違反報告)
みんち(プロフ) - 続きが楽しみですね♪ (2017年1月12日 0時) (レス) id: fce98acc68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よも粉 | 作成日時：2017年1月4日 3時
