ラストオーダー【プロ野球】

俺ばっかり知っている ページ13

『なんか、、色々あってまだ片付いてないことばかりですがやっぱり野球は面白いんだなって』


廣岡「そうやろ？」


『場の雰囲気もあるんですけど、ファンの方の熱気と応援と高揚感も相まってカッコよく見えました』


廣岡「ふはっ、そこはいつでもかっこいいて言ってや笑」


『それはずっと前から思ってますよ？笑
言葉が足らなかったですね

いつも以上にってことです』







はい、好き






ちょけ無し、ふんわりと様当たり前ですけど？とかましてきた言葉に舞い上がった




普通だったらお世辞文句として受け取っても間違いはないのに、俺はどうやら相当に惚れ込んでるらしい

中学生みたいにニヤつく俺は心の中で留めておいても上がる口角を隠すかのようにクラスを煽った



よく考えてみるとAは前からいいと思ったことは大体どストレートに言ってくる


髪型変えた時、香水変えた時、いつもの時計じゃないとき、


最近は



かっこいいと思った選手のプレーとかか


細かいところに目が届いてるのも確かだけどそれを口にすることが出来る純粋さと言うか真面目さと言うか、そこが人たらしって言われる彼女のポイントでもある


だからこそ俺は簡単な口説き文句で今みたいに心臓バクバク合わせてんやろうな



『おかわりは如何されますか？』


廣岡「同じので」


『あら、今日はいつもより行ける口ですか？』


廣岡「飲まなやってられんくなった笑」


『あまり無理をなさらず』


廣岡「明日休みやし、これぐらいへーき」


『ふふっ、同じもの作りますね』



誰のせいやと思っとるんやろか



自分がいい歳した男を振り回してんのに気がついてるんやろうか



レモンを切らしたと後ろの冷蔵庫から取り出すその姿を眺めながらそう思った


いい子、素直、よく周りを見てて気がきく、顔も声も可愛い、天然で恥ずかしがり屋なとこもあるけど、どこか肝が座っていて

お酒は弱い、好きな食べ物はリンゴとキノコ料理、嫌いなのはトマト、

最近の趣味は野球観戦、ずっと前から続けている趣味はコーヒーを美味しく淹れる事、



廣岡「なぁA」


『は、はい？？』



俺のふとした真面目な顔がAにも伝染




廣岡「俺はさAのこと大分知ったつもりやけど」



『はい、ん？？』



廣岡「Aは俺の事どれだけ知ってる？」


『廣岡様の事？？』


廣岡「うん」



そんな女々しい質問をしてしまった

触ってみる？→←嬉しそうだった

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