検索窓
今日:3 hit、昨日:13 hit、合計:21,262 hit

想定外の来客 ページ2

ショウタ
【ねぇ、カズコ】


カズコ
【なに、暇じゃないんだけど】


ショウタ
【そっちにAちゃんいる?】


カズコ
【知らないけど、なに、連絡取れてないわけ?】


ショウタ
【うん】
【知り合いに連絡してみたけど…】



こんなやりとりがされているとは知らずに


Aは1人自分の店で泊まっていた


看板はもちろんclose


間接照明の細い灯りの中、冷食で夕飯を済ませ


店につけていたプロジェクターで映画をただ見流していた


山田からの告白を受け約1週間誰とも連絡を取らず

外に出ることもほぼなく

ただ自分を落ち着かせるためにずっと大人しく自粛していた



今後どうするべきか、


決まっていた



距離を置く



客と店員、



初めの頃のように戻るだけ



ただそれだけだと





コンコンコン



『…へ?』




「マスター」




closeにしていたはずだと動揺した



それなにのドアの向こう側から





「マスター、おるんやろ」





『何で、、、』





声を潜めた





『(こ、、、小林様だ、どうして)』





小林「雨が降ってて寒いんやけど…入れてもらえんかな」







雨、



夜の降水確率は確かに高かった



致し方なく少し開けたドアから覗き込むとニッコリとした顔でAを見下ろした



『嘘つき、雨なんか降ってないじゃないですか』



小林「あちょちょちょ、何で閉めるん笑」



閉めようとした瞬間それはもうどこぞのヤクザ並みに素早く足をわざとドアに挟んで止めた


選手の大事な足をドアで挟んだ、『あっ!!』と焦るAの危機感の無さと優しさを見計らいグンッとドアを開け体を入れ込んだ


サラッと入ってきた小林、『やり慣れてますね』と嫌味を言いながら結局向かい入れるA
平常心を装いカウンターに入った


『今日は営業ではありませんが、何か飲みますか?』


小林「あー、いや、今日はマスターにこれを…あげたくて」


『ケーキ??な、どうして??』


小林「疲れた時には甘いものて言うやろ」


『いや、うん、ちょっと待ってください。でもどうして私がここにいるって』


小林「俺のマスターセンサーが働いた」


『小林様??真面目に』





小林「ふふっ、ごめん。勘やった、さっき声かけたのも演技」



『うわぁ…』




小林「騙されたのはマスターやろ?笑




でも何となく、本当に何となぁぁくマスターが疲れてんとちゃうか?ってピンときてな。一か八かで来た」

甘いケーキ→←好きなのさ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (58 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
228人がお気に入り
設定タグ:プロ野球 , 愛され
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆう(プロフ) - わららーいさん» コメントありがとうございます!もう究極に嬉しくすぎて泣きそうです🥹オチがまだまだ決まっていないので是非楽しみにしててください!😎 (10月31日 22時) (レス) id: e69b496b59 (このIDを非表示/違反報告)
わららーい(プロフ) - ゆうさんのお話とても面白いです⛳️廣岡選手とくっついてほしい…🥹 (10月31日 18時) (レス) id: b9296b7c11 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆう | 作成日時:2023年10月2日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。