サイン・チェキ会 ページ3
「あのぅ、深津選手ですか?」
「…」
はい、始まりましたサイン・チェキ会
ここ最近少し噂になっているのかお店に選手の方目当てで来るお客様もちらほら
彼女達もカフェオレを頼んだかと思えば話していた私達の間に入り込み深津様に目をキラキラ
店主としては嬉しいような嬉しくないような…
あまり素行の良くないファンの方もいて本人達もそうですが他のお客様に迷惑になるようなことはしてほしくない
そう言う時は退店してもらいますがね
私は割とそう言うとこ厳しいと自負してます
「写真一緒に撮ってもらっても?」
「良いぴょん」
「きゃぁぁぁ!ありがとうございます!」
女性2人組は持ってきていたカメラを私に寄越して深津様を挟むように場所取り、
そうして可愛らしいピースを構えた瞬間、私が撮ってあげた
「ありがとうございます!いつも応援しています!」
「ありがとうぴょん」
「じゃ、お邪魔してすみません!写真宝物にしますね!また試合も行きます!」
深津様と握手をした女性のお客様達は満足げに帰りましたとさ
しかも注文したコーヒーを飲まずに
『はぁ…一口ぐらい』
「俺、あの2人外で見かけましたよ」
『え?』
「さっき店の外で俺もあの2人に捕まったから」
『そうなんですね。』
「だから遅れたぴょん?」
「いや遅れたのは寝坊で…」
「年上に対して良い度胸だぴょん」
「痛い痛い痛い!!」
宮城様の綺麗にセットされたパーマの髪の毛をガン無視、そしてヘッドロックを綺麗に決めたまま頭のてっぺんに拳を当ててぐりぐり
あー見てるこっちの頭が痛く感じます
「手加減しろよ」
「無理だぴょん、これは愛の鞭だぴょん」
「くっそぉぉ、てかケーキうめぇ」
頭をさすりながらもケーキを食べ進める宮城様
『酸っぱすぎですか?』
「いや、うまいけど俺的にはもう少し甘めでも良いかなぁって」
『なるほど、もう少しだけ甘めにしてお出ししましょう』
深津様は全部美味しいって言ってくれますが宮城様は美味しいの後にアドバイスをくれるので良い助言者でもあります
私1人じゃ私の好きな味なだけになりますから
『そう言えばお二人は本当にプロの選手なんですよね』
「え、今更?」
『いや、まぁ今更ながら再確認をしまして』
「あぁさっきのファンの子らぴょん?」
『えぇ、私はスポーツに関してからっきしで少し前ネットで調べて確信を得ましたから』
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作者名:ゆう | 作成日時:2023年1月28日 0時