スポーツマンズと店主さん【スラムダンク】 (ページ2)

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常連客ページ2

小さな1切れをまたさらに半分、少し大きくなってしまった右側を深津様にあげました

致し方ない、贔屓してくれるお客様ですから

『私も食べたいから半分こしましょう』

「瀬川はケチだぴょん」

『常連さんだから半分こしてあげたのに、心外です…』

これはいつものノリというやつ

深津様はいつも妹に接するように楽しくお話ししてくれます

この間一緒に来店された宮城さんではないまた違うお連れ様はその様子を見て少しびっくりしていて…多分深津様は女性と喋るタイプではないのでしょう

私にとっては今の深津様しか知りませんが

「あ、今日夜行けないぴょん」

『そうなんですね。まぁ今日は長く営業しない予定ですから』

「俺が行かなくて寂しいぴょん？」

『う〜んそうですね。深津様がいらしてくれないと寂しいですね。』

「ふ〜んそうかぴょん」

深津様はいつもポーカーフェスで声色もあまり変わりませんが珍しくちょ〜っとだけ嬉しそうです

いつもみてるからAには分かりますよ

ごめんなさい、たまたま分かっちゃっただけです

「今度試合があるぴょん」

『そうですか、頑張ってください』

ｶﾗﾝｶﾗﾝ

「遅れた！悪ぃ！」

来店されました、宮城様です

『こんにちは宮城様』

「っす！瀬川さん！」

「俺には挨拶無しかぴょん？」

「あ、深津さんもどーも」

「ついでかぴょん」

『ふふふ』

深津様の横に座った宮城様は少しだけ息が弾んでいて暑そう

『お冷どうぞ』

「あざす！」

コップ一杯じゃ足りなかったか…ピッチャーでお渡ししとこう

半分に切り分けられたケーキ

深津様もちびちび食べて少し満足そう

口に入れると確かにふわふわで歯茎で噛めそうなほどとろとろほぐれていく。甘酸っぱいレモンの爽やかさと甘いムースにクリームが合わさって、うん、これは大成功です

早急にメニューに入れましょうかね

「それ何食べてるんですか？」

『これは試作のレモンムースケーキです』

「俺も食べたい」

『もちろんありますよ、私達3人と限定1人分です』

「っしゃ！」

1切れを盛り付けて宮城様の前に出すとすごく美味しそうに頬張ってくれました

私は幸せそうな顔を見れて大満足です

今日はオフの日らしく、仲良い人たちとお出かけする予定らしい

集合場所はこのお店

Drowsyは隠れ家的なお店だからわかるか心配な所

まぁ世の中便利だから、大丈夫でしょう

分からなければお店の前で待てば良いし