開店 ページ1
とある平日の10時頃
Drowsyは開店です
休店日、開店、閉店時間は気分
自由気ままに切り盛りしてるのにお陰様で大繁盛です
今は試作品のケーキを作っている最中
綺麗に薄切りしてシロップ漬けにしたレモンを飾り付けです
開店と同時ぐらいにやってくる常連さんに試食させてあげる予定だからかなり気合が入るところ
カランカラン
ドアが開く音と同時に店内に響く低いベルの音
背が高く、暖かい気候なのにマスクをつけた男性が入店した
『こんにちは
深津様』
「どうも、ん?なんか甘くて良い匂いがするぴょん」
『今新作のケーキ作ってました。一切れですけど食べてもらっても良いですか?』
「そりゃ楽しみだぴょん」
こちら、不思議な語尾の彼はプロバスケ選手らしい
深津一成様
念のためこの間ネットで調べたら本当にプロで活躍されてました。
まぁたまげました
いつものカウンター席に座ってスマホをぽちぽち、お仲間にメッセージ送ってるらしい
「何ケーキ??」
『えっとレモンのムースケーキです』
「すげー綺麗な盛り付けだぴょん」
『へへ、こだわりましたから。今日お連れの方は?』
「後で来るぴょん」
『なるほど』
大きな手のひらでスプーンをつかむと普通サイズでも少し小さく見えます。深津様は割と甘いものが好きらしいです。
【普通だぴょん】
以前、甘いもの好きか聞いたらたったこの一言
とか言いつつ毎度頼んでくれるのはブラックコーヒーにあまぁぁいケーキやクッキー
可愛いものです
ちなみにお連れの方はこれまたプロリーグで活躍されてる宮城リョータ様
私はスポーツに関して全く分からないのでまたまた調べてまたまたたまげました
宮城リョータ様はたまに女の子と来店されますが、こっそり女の子に聞いたら【付き合ってないです!】って一蹴されました
最近来ないなぁソバージュの髪の毛をまとめたかっこいい彼女
連絡先を交換したけどなかなか互いに忙しくて連絡できてない状況で寂しい…あとで連絡してみましょうかね
「ん、うまいぴょん」
『良かったです、酸っぱいですか?』
「甘酸っぱくて食べやすいぴょん。ふわふわとろとろで俺は好きだぴょん」
『よかったです。後で宮城様にも食べてもらいます』
「まだあるぴょん?」
『一応あと3切れ、小さいホールだからそれだけしかないです』
「もう1切れ」
『…』
「食べたいぴょん」
『私も食べたいから半分こしましょう』
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作者名:ゆう | 作成日時:2023年1月28日 0時