元通り ページ9
『わっ！ちょっっ！！』
俺の手を嬉しそうに掴んだ小さな手を引っ張り上げると、魚のように打ち上げられて俺の胸に飛び込んできた
その衝撃すらも愛おしくてずっっとこうしていたい
『やだ、三井先輩…ねぇ』
胸を叩いてくるAはまたすぐに離れた
あの時みたいに、
「悪い」
『何が？』
「…全部」
『なんであんなことなったの？』
「お前が…」
他の男のものを、他の男の話を、こんな女々しい話を引かれたらどうしよう
お前には俺しかいないだろう？そんな独占欲が続きの言葉を困らせる
『？？？』
「お前が、、他の奴と仲良くするから」
『え？』
「そのネックレスも別に着けててもいい、俺のならな。
でも他の男のつけてるのを見るのはすげぇ嫌だ」
『…？？？？』
「ちゃんと俺と仲がいいって実感したくてあーなった」
『え？じゃあ』
「所詮嫉妬だな」
周りから見れば雰囲気のいい感じに見えると思う
屋上に男女、向き合って話しているこの光景は誰がどう見たって告白現場だ。本当にそうだったらいいのに
『ははは！なんだただの嫉妬か！』
耐えきれず吹き出したAは大笑い、
そうだろうなAに結構直接的に伝えてもあまり理解はしてくれないだろうな本心なんて
私たちは仲がいいよって
1番大好きな【先輩だ】って笑うその無邪気さが本当は胸に刺さる
痛い
俺はそれ以上になりたい
でもそれはAの頭の中には無い
いつも話を聞く限りAの脳の構成は、軽音部70%睡眠15%友人関係15%だ
俺が入る隙間がまだ無い。もう少し待つべきだとAを見てつくづく思い知らされる
俺もバスケのこともある
2人してもう少しそう言うことはまだ先に伸ばしたほうがいい
『分かったね、なんか分かんないけど三井先輩を心配させてしまったのは十分身をもって知りました。でもわあしはちゃんと三井先輩のこと大好きです
でもああ言ったことはもうしないでくださいね！恥ずかしいから』
「分かった。ははっ、これじゃあどっちが先輩かわかんねぇな」
『そうだね』
仲直りの握手だと手を差し伸べてきた手を堂々と握った。一応不信感はAの中で無くなったみたいだしまた今まで通りの中に戻れるのは良かったことだ
本当はバラバラのままになりかねんかった
「お前飯は？」
『今からです！』
Aの首にはまだルカワのネックレス
その下で赤く色付くのは俺の跡
「それ早く返しにいけよ」
『あい！』
悪くはねぇな
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ゆう(プロフ) - せんべえさん» コメントありがとうございます！大変長らくお待たせしてます、、また更新再開しますね！ (12月8日 16時) (
レス) @page37 id: e69b496b59 (このIDを非表示/違反報告)
せんべえ(プロフ) - めっちゃ好きです！！夢主ちゃんもみんなもかっこよすぎます！👏👏続き待ってます！ (2023年1月28日 11時) (レス) id: f5f8406621 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2023年1月4日 8時
