優しさの塊 ページ7
「俺ならお前を怖がらせたり、嫌な思いにはさせない」
そう言った牧にぃはすごく真剣な顔をしていた
真っ直ぐ泣きべその私を見て
静かに語りかけるように
『ははっ！そっか、、』
「なんだよ」
『いや、、牧にぃはやっぱり安心するね
何と言うか大人の包容力？て言うの』
「おい、俺はまだそんなに歳食ってないぞ」
『大丈夫、老けて見えても牧にぃはかっこいいよ、じゅーぶん』
「…はぁ、、先が思いやられる」
『あ？』
そーゆーところだと綺麗にデコピン
あたた
ヒリヒリするわ
『ねぇ、会ったほうがいいかな？』
「聞いてくるってことは会ってどうにかしたいって言うことだろ」
『まぁ、牧にぃが肯定してくれればよし！ってなるから』
「じゃあ会ってこい、でも」
牧にぃがチャリのスタンドを戻して後ろに乗るように目線で合図
素直に後ろになると進み出した
「半径2メートルは近づくな」
『ええ、話しずらい』
「三井にまた何かされてもしらねぇぞ？」
『う、それは嫌や』
「あとそのネックレスはどうかと思う」
『だって返そうとすると変な目で見てくる』
「クラスのやつにでも返すよう頼んどけ」
『はぁ、、そーするよ』
牧にぃの広くて大きな背中に頬を寄せるように体を預けた
『トクトクいよる(言ってる)』
「生きてるからな」
『いい匂いする』
「あんまり嗅ぐな、練習後だから」
『牧にぃの匂いがする、制汗剤の中に牧にぃのふわふわした匂い』
落ちないように牧にぃの腰に巻いていた腕に力が入った。ざわめいていた気持ちがようやく落ち着いてまた安心から涙が溢れる
止めようがないそれは牧にぃのジャージを濡らした
そこは内緒にしておく
ついでに牧にぃの心拍数が上がったことも
………
『牧にぃありがとう』
「礼を言うなんてお前らしくねーぞ」
『何じゃそりゃ、私だって感謝の言葉ぐらい言えます』
バカにしてくる牧にぃの横腹を殴った
家まで毎回送ってくれる
私がギターを背負ってても必ず家まで後ろに乗せててもだ
頭に牧にぃ掌が乗るとポンポンっと叩かれた
痛くも痒くも何ともない優しさの塊の衝撃は
明日への活力になりそう
いつものように手を振るとどこか安心したような顔でチャリに乗り直しこちらを見向きもせず手を挙げて夜の帰路に入っていった
それを見送ると明日会ってちゃんと話をしようってなんか決意できた
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ゆう(プロフ) - せんべえさん» コメントありがとうございます！大変長らくお待たせしてます、、また更新再開しますね！ (12月8日 16時) (
レス) @page37 id: e69b496b59 (このIDを非表示/違反報告)
せんべえ(プロフ) - めっちゃ好きです！！夢主ちゃんもみんなもかっこよすぎます！👏👏続き待ってます！ (2023年1月28日 11時) (レス) id: f5f8406621 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2023年1月4日 8時
