かっけぇ ページ23
『打ちのめされてたまるかって！
焦がされたって蘇んだって！』
手拍子が揃って来た
『アンタが思うほど弱っちゃない
私が思うほど私は強い』
歓声も混じり大盛り上がりだ
『bang！bang！心が叫ぶ！
boom！ boom！まだ走れるんだ
止まって泣いたら勿体ない！』
ギターを止めたその手が自身の頭に伸びるとそれを掴み取った
「はぁぁぁ！？カツラ！？」
「うるせぇ花道！」
とか言う俺もびっくりした、昨日までいつものリボンしてて、ステージに出た時確かにリボンつけてないのに短いとは思ったが、、
髪型も色もガラリと変わったAは綺麗でかっこよくて惚れ直した、、、
歌詞がAを表していた
他の生徒はきっと目の色変えたと思う
あの軽音部が、あの噂の渦中の奴が
こんなスッゲェことしてるんだって
こんなカッケェ歌作って歌ってんだって
『〜〜〜！！！！！』
うわぁぁぁぁぁぁ！！！！
曲が終わっても歓声と手拍子は止まなかった
俺も宮城も流川も手拍子から讃える拍手に変わった
滅多に表情が変わらない流川でさえも少し笑っていた
『ありがとうございました』
歌い切ったアイツは笑って涙を流した
今すぐにでも駆け寄って抱きしめてやりたい
頭を撫でて良くやったって褒めたい
ギターを抱えたまま座り込んでしまったAのそばにMCは背中を撫でて立たせた
「素晴らしい演奏でした！今のお気持ちをどうぞ！」
『っ、ぐす、、』
「がんばれー！」
女子生徒の声が聞こえた
それは冷やかしでもなんでもない心からの応援に俺は聞こえた
『…楽し、がったでず！！！ありがとう！』
手を大きく振りお辞儀をするとMCの奴とステージ裏に退場した
「はい、では軽音部の発表でした。え〜正直、想像以上の出来栄えと盛り上がりに実行委員一同、
いやこの場にいる皆さんが驚いていると思います！
はい、では今から休憩と個人発表の準備に取り掛かりますので、、え〜20分間の休憩に入ります！暗いのでお足元に気をつけて動いてください！」
宮城と俺と流川は肩を組んだ
興奮冷めやまぬとはこの事だろうな
「ヤベェアイツやりやがったよ！」
「おい、流川もなんとか言えよ！」
「…さすが、、俺の友達」
「「俺の〜！？」」
「おい木暮コイツらどうした」
「あぁ〜多分そう言う事だと思うよ」
「…なるほどな」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 189人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆう(プロフ) - せんべえさん» コメントありがとうございます！大変長らくお待たせしてます、、また更新再開しますね！ (12月8日 16時) (
レス) @page37 id: e69b496b59 (このIDを非表示/違反報告)
せんべえ(プロフ) - めっちゃ好きです！！夢主ちゃんもみんなもかっこよすぎます！👏👏続き待ってます！ (2023年1月28日 11時) (レス) id: f5f8406621 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆう | 作成日時：2023年1月4日 8時
