優しい目 ページ3
電車の中は流石に離れるだろうと思ったら隣に座ってたセンドーさん
センドーさんは携帯当たってて特に話をかけてこないから気を使わなくてもいいと思いつつ一応片耳だけイヤホンをつけて音楽を聴いた
一駅目までは普通に好きな曲
二駅目までは違う歌手
三駅目は私の降りるところ、家で練習にスムーズに入れるように自分が発表する予定の曲を聴く
『センドーさん私ここで降りる。ます』
「うん、そういえばさっきから何聴いてんの？」
『あ、それこそ軽音部の、、私の曲です』
「聞かせてよ」
『えぇ、まぁ文化祭来るの難しいでしょうし、どーぞ』
もう片方のイヤホンをセンドーさんに渡し1番初めからにした
イントロから最後までしっかり聴いてくれた
まだ軽音部だった先輩たちにすら試作品しか聞かせてないのに99%完成した曲を他人に聞かせるのは初めてで内心バックバク
苦笑いとかされたらどうしよう
メンタル持たない
反応を見れないまま曲が終わった
「…すげぇ」
『え？』
「高校生でもこんないい曲作れるんだな」
『良かったそう言ってくれると嬉しい』
結構好感触
「何というか伊藤さんの普段の声と違うからギャップがあってかっこいいしドラムのリズム感とかが心臓バクバクする」
『…最後のは不整脈だよ』
「あー文化祭行きたくなる」
『無理してこなくて大丈夫やから』
「生で聴きたい」
『…』
さっきまでの緊張やら恐怖やら絶望やら悲しみの負の感情が吹き飛ぶような優しい顔
三井先輩もそんな目をしてた
思い出すだけで泣けてきそうだわ
【△△駅〜△△駅〜】
『着いたか、じゃあお先に失礼します
ご迷惑おかけしました。マフラーもすぐ返します』
「うん、明日乗る場所はいつもの所？」
『そうやね、センドーさんの方に駆け込みましょうか？』
「いや俺がそっちに立っておくよ」
『あい、分かりました…じゃお疲れ様です』
「はーいお疲れ様」
明日電車の中で会う約束をしてお辞儀をすると手をヒラヒラと振ってくれた
完全に電車が止まってから席を離れまた寒い外へと飛び出した
電車のドアが閉まり何となくセンドーさんが見える窓を外から見るとこっちに気がついた彼はまた笑って手を振ってくれる
愛想がいい人だ
電車と流れていったセンドーさんに別れを告げ帰りの道へと差し掛かった
今日は心身ともに疲れ切った
明日屋上行ってみる？一応謝る？助けてくれて感謝してるし挨拶はしないとだよね
でも恥ずかしくて合わせる顔がない
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ゆう(プロフ) - せんべえさん» コメントありがとうございます！大変長らくお待たせしてます、、また更新再開しますね！ (12月8日 16時) (
レス) @page37 id: e69b496b59 (このIDを非表示/違反報告)
せんべえ(プロフ) - めっちゃ好きです！！夢主ちゃんもみんなもかっこよすぎます！👏👏続き待ってます！ (2023年1月28日 11時) (レス) id: f5f8406621 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2023年1月4日 8時
