疲れたら。 伊沢さん ページ28
伊沢さん目線です!
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拓司「ただいまー…。」
疲れた足取りで家に帰ってきて、ドアを開ける。
A「あーっ、拓司!おえりー!!遅かったねー」
天使…じゃなくって、彼女のAが駆け寄ってきた。
拓司「ごめん、遅くなって。収録長引いちゃって…。」
A「全然いーよ!それより、ご飯できてるよ?食べよ!」
俺のために毎日ご飯をつくってくれるA。
しかも、どんなに遅くなろうと俺が帰ってくるまで待っていてくれる。
…だからこそ、疲れた顔なんてAの前ではできない。
拓司「いただきまーす!」
A「今日はね、ロールキャベツだよ!うまく巻けたんだー♪」
拓司「ん、うまい!!」
A「本当?嬉しい!よかったぁ!!」
Aの笑顔を見ると元気が出る。
だから、疲れなんて吹っ飛ぶ。
大丈夫だ。
A「…くし、拓司?拓司ー?」
拓司「あっ、ごめん!なになに?」
ボーっとしていてついAが呼んでいたのに気が付かなかった。
A「拓司、なんか疲れてない?大丈夫なの…?」
拓司「えっ、そんなことないって!」
A「本当?最近お仕事多いし、大変なんじゃない?」
拓司「い、いや、そんなことない!!」
図星をつかれて、ギクッとしてしまう。
…でも、言うわけにはいかない。
Aには、迷惑かけられないもんな。
A「…拓司さぁ、気づいてないの?誤魔化すとき、拓司やたら瞬きするんだよ。
疲れてるんでしょ…?」
拓司「えっと…」
A「ほら、また瞬きした!…もう、私に迷惑かけないようにとか思ってるんだろう
けど…。言ってくれたほうが私は嬉しいよ?」
…やっぱり、Aの目は誤魔化せない。
俺のこと、理解してくれてるんだなぁ…。
拓司「最近、仕事ばっかで…。正直、疲れてる。」
A「うん…。」
拓司「…今は、ちょっと休みたいかな…。」
A「やっと言ってくれた…。…じゃあ、ちょっとそっちで休んでな?」
拓司「うん、ありがと…。」
A「ううん!」
ソファに横になる。
あぁ、疲れが吸い取られる…。
A「…拓司、寝た?」
Aの声がした。
起きる気力もなく、寝たふりをする。
A「…ムリしちゃダメだよ。」
ちゅ、と頬に柔らかい感触が。
(っ…!!)
疲れなんて吹き飛んだ。
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園川ひとみ(プロフ) - りりあさん» 本当ですか!?嬉しいです!!本当にありがとうございます!! (2019年9月9日 19時) (レス) id: dafc3b1dea (このIDを非表示/違反報告)
園川ひとみ(プロフ) - ななこさん» ありがとうございます!リクいただけて嬉しかったです!!本当にありがとうございましたー! (2019年9月9日 19時) (レス) id: dafc3b1dea (このIDを非表示/違反報告)
りりあ(プロフ) - 完結大変お疲れ様でした!この作品とても大好きで1作目から読ませて頂いてました。とても大好きな作品です!大変お疲れ様でした! (2019年9月8日 22時) (レス) id: b31851315e (このIDを非表示/違反報告)
ななこ - 完結おめでとうございます!お疲れさまでした。また、リクエストに答えていただきありがとうございました(今更ですいません…)! (2019年9月8日 20時) (レス) id: d7b6da680b (このIDを非表示/違反報告)
園川ひとみ(プロフ) - ななこさん» リクありがとうございます!また書かせていただきますね! (2019年8月15日 20時) (レス) id: dafc3b1dea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:園川ひとみ | 作成日時:2019年5月26日 17時